エネルギー産業について調べるには(統計・名鑑・インターネット情報源等)

ここでは、石油、電気など各種エネルギーに関連する産業全般を取り上げます。エネルギーの生産、供給、販売など幅広く取り扱います。日本標準産業分類外部サイトの中分類33「電気業」、中分類34「ガス業」、小分類533「石油・鉱物卸売業」などに該当します。

資源エネルギー庁などがまとめる公的統計はエネルギーに関する統計をご覧ください。海外のエネルギー産業については海外のエネルギー産業をご覧ください。

エネルギー産業について調べるための資料には、以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていないものは、版によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルを入力して検索してください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。

1. 統計資料、名鑑類、調査・レポート等

エネルギー全般

石炭

  • 『石炭年鑑』(テックスレポート 年刊 【Z47-B49】)*
    石炭産業の動向を解説しています。輸出入量や産業別の消費量、石炭輸出入国の実績などの統計も掲載されています。

  • 『石炭・コークス・バイオ年鑑』(エネルギー経済センター 年刊 【Z71-R145】)*
    石炭、コークスなどの需要、輸入実績、供給国の動向が掲載されています。

  • 『石炭データブック』(石炭エネルギーセンター 年刊 【Z74-K600】)

石油・ガス

  • 『石油資料』(石油通信社 年刊 【Z43-2136】)*
    石油業界に関する統計が掲載されています。原油・石油製品需給状況、給油所数の推移などが掲載されています。

  • 『ガス年鑑』(テックスレポート 年刊 【Z47-B42】)*
    LNG(液化天然ガス)やLPG(液化石油ガス)などに関する統計が掲載されています。

  • 『天然ガス・LNGデータハブ』(石油天然ガス・金属鉱物資源機構調査部 年刊 【Z74-H582】)*
    天然ガスおよびLNGに関する統計資料のほか、LNG事業の動向などが掲載されています。2022年版をもって冊子体の刊行を終了し、最新版およびバックナンバーはエネルギー・金属鉱物資源機構ホームページ内天然ガス・LNG関連情報外部サイトで全文公開されています。2020年までは『天然ガスリファレンス・ブック』というタイトルで刊行されていました。

  • 『ガス事業便覧』(日本ガス協会 年刊 【Z41-680】)*
    ガス事業者数、事業者ごとの需要家数、ガス販売量、生産・購入量などのほか、ガス事業者のランキングも掲載されています。主要国の統計も掲載されています。

  • 『日本の都市ガス事業者』(ガスエネルギー新聞 年刊)*
    全国の都市ガス事業者の名簿です。供給区域と地域特性、需要家数と普及率、ガス販売量の推移なども掲載されています。

  • 『わが国石油・天然ガス開発の現状と課題』(石油鉱業連盟 年刊 【Z74-F610】)*

  • 『LNG outlook』(日本工業出版 不定期刊)*

  • 『新・石油読本』(油業報知新聞社 年刊)*

  • 『石油産業人住所録』(産業時報社 年刊)

  • 『LPガス資料年報』(石油化学新聞社 年刊 【Z43-513】)*

  • 『LPガススタンド名鑑 : 全国主要営業スタンド地図』(全国LPガス協会 隔年刊)
    各都道府県別に事業所名、所在地、電話番号などが掲載されています。全国LPガス協会のホームページ内「スタンドMAP」外部サイトに一部のPDFが掲載されています。

  • 『LPガス事故白書』(全国LPガス保安共済事業団 3年に1回刊)*

  • 『最新石油業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム 不定期刊)*

  • 『JLPA会員名簿 令和4年度』(日本エルピーガスプラント協会 2022 【Y65-M53】)

  • 『データで振り返る「LPガスの平成30年」』(石油化学新聞社 2020 【DL199-M4】)*

  • 『戦後石油統計 新版』(石油連盟 2016 【DT652-L25】)*

電気

  • 『電気事業便覧』(経済産業調査会 年刊 【Z41-831】)*
    日本の電気事業に関する統計が掲載されています。巻末に、各種関連会社・団体の名簿が付されています。

  • 『電力人事』(日本電気協会新聞部 季刊 【Z16-798】)

原子力

  • 『原子力白書』(原子力委員会 年刊)
    原子力発電の政策や動向についてまとめています。
    内閣府原子力委員会ホームページ内原子力白書外部サイトのページに最新版が掲載されています。

  • 『原子力年鑑』(日刊工業新聞社 年刊 【Z43-474】)*
    国内外の原子力産業と安全規制に関する動向をまとめています。

  • 『原子力市民年鑑』(緑風出版 年刊 【Z43-B78】)*
    原子力発電に関するデータ集です。

  • 『原子力ポケットブック』(日本原子力文化財団 年刊)*
    原子力発電のしくみや原子力燃料サイクルの概要、日本のエネルギー事情などをまとめています。

  • 『Handbook原発のいま』(原子力資料情報室 年刊)*
    日本国内の原発の現状をまとめています。

その他のエネルギー

以下に紹介するタイトルは、エネルギー産業に関する代表的な調査・レポートです。ここで紹介する資料の出版者名を手がかりにして、このほかの調査・レポートを探すことができます。国立国会図書館サーチのキーワード欄に、調べたい分野のキーワードに加えて出版者名を入力し、資料種別を「図書」と「雑誌」に絞り込んで検索してください。

  • 『電力・ガス/グリーンエネルギー市場・企業戦略総調査』(富士経済 年刊)*
    エネルギー市場の現状や将来動向を分析しています。2020年版までは『電力・ガス・エネルギーサービス市場戦略総調査』のタイトルで刊行されていました。

  • 『エネルギーマネジメント・パワーシステム関連市場実態総調査』(富士経済 年刊)*
    エネルギーマネジメントシステム関連市場(構成機器、関連技術、システム、サービス)の現状をまとめています。2020までは『エネルギーマネジメントシステム関連市場実態総調査』というタイトルで刊行されていました。

  • 『石油ガス流通・販売業経営実態調査』(エルピーガス振興センター 年刊)
    経済産業省委託調査です。刊行年によってタイトルが異なります。CD-ROMで刊行されています。一部の年版は経済産業省外部サイトホームページで公開されており、調査名で検索することができます。

  • 『石油製品販売業経営実態調査報告書』(全国石油協会管理部 年刊 【Z3-3259】)*
    石油製品販売業者の経営状況に関するアンケート調査です。

  • 『リチウムイオン電池市場の実態と将来展望』(日本エコノミックセンター 年刊)*
    国内外のリチウムイオン電池の市場動向などをまとめています。

このほか、エネルギー産業について調べるための調査レポートには、以下のようなものがあります。

  • 『電池関連市場実態総調査』(富士経済 年刊)*
  • 『燃料電池関連技術・市場の将来展望』(富士経済 年刊)*
  • 『エネルギー・大型二次電池・材料の将来展望』(富士経済 年刊)*
  • 『水素利用市場の将来展望』(富士経済 1-2年に1回刊)*
    2019年版までは『水素燃料関連市場の将来展望』というタイトルで刊行されていました。
  • 『二次電池市場・技術の実態と将来展望』(日本エコノミックセンター 年刊)*
  • 『蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望』(日本エコノミックセンター 年刊)*
    2019年版までは『蓄電池・キャパシタ市場の実態と将来展望』というタイトルで刊行されていました。
  • 『スマートエネルギー市場の実態と将来展望』(日本エコノミックセンター 年刊)*
  • 『燃料電池市場・技術の実態と将来展望』(日本エコノミックセンター 年刊)*
  • 『バッテリー産業最前線』(産業タイムズ社 年刊)
    2021年版のタイトルは『蓄電池産業最前線』です。
  • 『再生可能エネルギー発電システム・サービス市場/参入企業実態調査』(富士経済 1-2年に1回刊)*
    2021年以前は『FIT・再生可能エネルギー発電関連システム・サービス市場/参入企業実態調査』として刊行されていました。
  • 『次世代電池関連技術・市場の全貌』(富士経済 2年に1回刊)*
  • 『スマートハウス市場の実態と将来展望』(日本エコノミックセンター 不定期刊)*
    2020年版のタイトルは『スマート住宅市場・技術の実態と将来展望』です。
  • 『最新電力システムの基本と仕組みがよ~くわかる本 : 発電・送配電の仕組みと概要を掴む』(秀和システム 不定期刊)*
  • 『次世代電池』(日経BP社 不定期刊)*
  • 『エネルギーデジタルビジネス/DX市場の現状と将来展望』(富士経済 不定期刊)
    2020年版のタイトルは『エネルギーデジタルビジネス市場の現状と将来展望』です。
  • 『EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン』(S&T出版  2022 【PA185-M68】)
  • 『次世代太陽電池 2022』(産業タイムズ社  2022 【ND416-M48】)
  • 『全固体電池/市場成長性展望 2020』(ハイエッジ 2020 【YU7-M1244】)*
  • 『地方自治体・47都道府県再生可能エネルギー導入の現状分析 2020年版』(シード・プランニング 2020 【DL67-M43】)*
  • 『世界の燃料電池・水素産業最新業界レポート』(シーエムシー・リサーチ 2021 【YU7-M1509】)
  • 『環境・エネルギーソリューション関連市場の現状と将来性 2020年版』(総合プランニング 2020 【DL67-M34】)*
  • 『燃料電池関連市場の最新動向と将来予測 2020年版』(総合プランニング 2020 【DL495-M36】)*

2. 専門雑誌・新聞

『資料名』(書誌情報)の後ろに**が付いている資料は、雑誌記事索引の採録誌です。国立国会図書館サーチで目次を検索できる場合があります。

エネルギー全般

  • 『エネルギーフォーラム』(エネルギーフォーラム 月刊 【Z16-687】)**
    エネルギーと、それに関わる政治、経済、外交などのトピックを取り上げています。

石油・ガス

電気

3. 国立国会図書館サーチで検索するには

ここに紹介する以外の資料は、国立国会図書館サーチで検索することができます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードで検索します。「市場」や「調査」、「報告」、「名簿」、「統計」のように形式を示すキーワードを追加して絞り込むこともできます。

ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。

分類

これらの分類記号に、必要に応じてキーワードを追加して検索します。詳細検索で「NDLC」の欄に分類記号を入力して検索してください。

図書

  • エネルギー産業 DL65
  • エネルギー産業(日本) DL67
  • 石炭 DL81
  • 石炭(日本) DL83
  • 石油・天然ガス DL131
  • 石油・天然ガス(日本) DL133
  • 石油精製業(ガソリン、軽油、重油など) DL163
  • 電力 DL171
  • 電力(日本) DL173
  • 製造ガスの供給 DL198
  • 液化石油ガス DL199
  • 原子力 DL211
  • 原子力(日本) DL213
  • その他(太陽熱、風力、地熱など) DL231

雑誌

  • 鉱業・エネルギー産業・工業 ZD41
  • エネルギー ZM19

件名

「エネルギー産業」、「エネルギー資源」、「エネルギー政策」、「石油産業」、「電気事業」、「ガス事業」、「原子力産業」、「再生可能エネルギー」などが代表的な普通件名として挙げられます。

また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し図書の分類として紹介する「DL65」、「DL131」などで検索をすると、エネルギー産業に関するそのほかの普通件名も探すことができます。

4. インターネット情報源

このほか、エネルギー産業について調べるためのインターネット情報源には、以下のようなものがあります。

関連するレファレンス事例(レファレンス協同データベース)へのリンク

関連情報