量子物理学史アーカイブズ資料

ここでは、量子物理学史アーカイブズ資料の概要とその利用方法を紹介します。
【 】内は当館請求記号です。

目次

1. 概要

量子物理学史アーカイブズ(Archives for the History of Quantum Physics:AHQP)は、アメリカ物理学協会(American Institute of Physics)とアメリカ哲学会(American Philosophical Society)が1961年から1964年までに合同で作成したもので、量子物理学の創成と発展に関与した約280名の関係者の未公刊の手稿(研究ノートや講義ノート、回想、書簡など)およびインタビューを合計300リールのマイクロフィルムに収録した資料です。国立国会図書館はその寄託機関に指定されており、東京本館 科学技術・経済情報室にて複製セットを管理し、提供しています("Archive for the history of quantum physics"国立国会図書館の所蔵情報へのリンク 【YE-D1】)。

AHQPについては、次の資料も参考になります。

 

2. 収録内容

  • ニールス・ボーア(N. Bohr)、アルベルト・アインシュタイン(A. Einstein)、ヴェルナー・ハイゼンベルク(W. Heisenberg)など、約280名の関係者の未公刊の手稿 (全289リール)。日本人では長岡半太郎と仁科芳雄の書簡が収録されています。
  • 95名の関係者に対するインタビュー約170件を収録したトランスクリプト(全5リール)。日本人では湯川秀樹のインタビューが収録されています。
  • AHQPのプロジェクト自体の記録資料(ワーキング・ペーパー=AHQP/WP)(全6リール)。

 

3. 検索ツール

AHQPの収録内容を検索するためのツールには、以下のようなものがあります。

  • "Sources for history of quantum physics; an inventory and report"国立国会図書館の所蔵情報へのリンク (American Philosophical Society 1967 【MC53-42】)
    "Author Catalog of Principal Sources"で、略歴や収録している書簡、他機関に所蔵がある未公刊資料の情報などを著者名順にまとめています。また、"Inventory of microfilm Records"で、各マイクロフィルムの収録内容をリール番号順にまとめています。
  • Sources for History of Quantum Physics外部サイトへのリンク
    アメリカ哲学会ホームページ内のコンテンツです。前掲の"Sources for history of quantum physics; an inventory and report"および"Archives for the history of quantum physics : inventory of microfilms of manuscript materials"の内容を公開しています。

 

4. インターネット情報源

  • "Oral Histories"外部サイトへのリンク
    アメリカ物理学協会が提供する物理学者へのインタビューのトランスクリプトや音源を公開しているサイトです。量子物理学史アーカイブズ資料に収録されているインタビューの一部も公開しています。

 

5. 利用方法

5.1. 利用条件

AHQPは私的文書であるという性格上、プライバシー保護の観点が強く打ち出されており、利用は「良識ある(bona fide)研究者」に限られています。学生の場合は教官の指導下にあることが条件となります。資料の引用は学術上の目的の範囲内に限られ、かつその文書の関係者の許可を得なければならないなどの条件があり、それらの利用条件遵守を盛り込んだ誓約書への署名が必要となります。

また、この資料を利用できるのは国立国会図書館の登録利用者に限られます。利用者登録の詳細については、国立国会図書館ホームページ内「登録利用者制度のご案内」のページをご覧ください。

 

5.2. 利用申請の手続

(1) 利用申請を希望される方は、東京本館 科学技術・経済情報室のカウンターにお問い合わせください。学生の方は指導教官の紹介状(書式は自由)を必ずご持参ください。

(2) 利用上の諸条件を明示した文書「量子物理学史アーカイブズ(AHQP)資料の利用について」の記載事項を確認の上、「Declaration(誓約書)」(PDF file:728KB)と「閲覧許可申請書」(PDF file:209KB)に必要事項を記入の上、科学技術・経済情報室のカウンターに提出してください。これらの書類はすべて科学技術・経済情報室のカウンターにてお渡しします。
申請日当日から資料の閲覧と複写が可能になります。

(3) 閲覧許可証は、後日来館された際に科学技術・経済情報室のカウンターにてお渡しします。閲覧許可証の発行には1週間前後かかります。

(4) その後の閲覧の際は、必ず閲覧許可証をご提示ください。閲覧許可証は申請者本人のみ有効で、有効期間は1年間です。更新または再交付を希望される場合は、再度「Declaration(誓約書)」と「閲覧許可申請書」の提出が必要となります。

 

5.3. 閲覧の申込み

(1) 閲覧許可証は申請日当日には発行されませんが、5.2の利用申請を行った時点で、閲覧・プリントアウトが可能になります。

(2) 「3. 検索ツール」により、ご覧になりたい資料が、どのリールに収録されているかを特定してください。NDLオンラインで検索して、資料の概要を確認することもできますが、NDLオンライン経由で資料の閲覧を申し込むことはできませんのでご注意ください。
(3)ご覧になりたいリールが確定したら、請求記号「YE-D1」・巻号表示の記号の部分(AHQP以降のアルファベットと数字の部分)を資料請求票に記入し、科学技術・経済情報室カウンターに提出してください。巻号と内容の概要はリンク先の「AHQPマイクロフィルム一覧表」(PDF file:794KB)をご覧ください。
(4)書庫から資料が出納されたら、利用者端末を経由して到着をお知らせしますので、科学技術・経済情報室のカウンターで資料をお受けとりください。

(5) 科学技術・経済情報室内のデジタルマイクロリーダーでマイクロフィルムの閲覧ができます。使用方法は備付けのマニュアルをご覧ください。