バイオテクノロジーについて調べる

バイオテクノロジーについて調べるための資料には、以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。
『資料名』(書誌情報)*は目次・索引が画面下方にある資料です。スクロールしてご覧ください。

1. バイオテクノロジーについて調べる参考図書

  • 『最新バイオ用語辞典』(講談社 2011.3 【RA2-J34】)
    生物学や生化学に関わる用語や現象、バイオテクノロジーを利用する際の研究手法に関する事項を五十音順に配列し、一部はイラストを用いて解説しています。付録として細胞内シグナル伝達経路における略語の解説、神経栄養因子・増殖因子などのシグナル因子の働き一覧、細胞周期・発生過程に関与する遺伝子の一覧などを掲載しています。巻末に和文索引、欧文索引があります。
  • 『生化学辞典』(第4版 東京化学同人 2007.12 【RA2-J1】)
    生命科学分野に関する用語や現象を五十音順に配列し、解説しています。巻末に欧文索引、略号索引があります。裏表紙の見返しには、「主要代謝経路」の図が掲載されています。
  • 『酵素利用技術大系 : 基礎・解析から改変・高機能化・産業利用まで』(エヌ・ティー・エス 2010.4 【RA84-J6】)*
    第1編、第2編では、酵素の歴史について解説するとともに、酵素反応の解析方法の原理や装置について解説しています。巻末には本書で紹介されている酵素とその関連用語についての索引があります。
  • 『生物工学ハンドブック』(コロナ社 2005.6 【RA2-H48】)*
    生物工学分野を網羅的に解説した資料です。「I.生物工学の基盤技術」、「II.生物工学技術の実際」の全2章から成ります。巻末には索引があります。
  • 『トコトンやさしいゲノム編集の本』(日刊工業新聞社 2019.3 【RA111-M3】)*
    分子生物学の基本的知識のほか、CRISPR/Casシステムといったゲノム編集を可能とするツール・技術、またゲノム編集に係る倫理的問題などを、簡潔にまとめて解説しています。
  • 『日経バイオ年鑑』(日経BP社 年刊 【Z43-2218】)(目次例: 2019
    医薬・化学・食品・農業・環境など各分野におけるバイオ関連の市場動向や、研究開発およびその実用化の動向をまとめています。
  • "Comprehensive biotechnology"(Third edition Elsevier [2019] 【RA71-D1】)
    バイオテクノロジーの基盤となる知識から各分野の応用技術まで取り上げた全6巻の資料です。第1、2巻ではバイオテクノロジーの科学・工学的基礎技術について生命現象のメカニズム、バイオリアクターのような装置の仕組みなどについて解説しています。第3-6巻では工業、農業、医学、環境分野におけるバイオテクノロジーの応用技術について、原理や研究データとともに取り上げています。第6巻の巻末には総索引があります。
  • "Encyclopedia of biotechnology in agriculture and food"(CRC Press c2011 【RB2-B36】)
    農学や食品工学を中心とした分野におけるバイオテクノロジーをまとめた資料です。バイオテクノロジーに関する基礎知識や、技術についての解説が掲載しています。酵素、ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction: PCR)といった遺伝子組換え技術に関する項目などをアルファベット順に配列し、解説しています。巻末には索引があります。
  • "Encyclopedia of industrial biotechnology : bioprocess, bioseparation, and cell technology"(Wiley c2010 【RA2-B61】)
    工業、医学、環境分野などに関連しているバイオテクノロジーについてまとめた資料です。全7巻から成り、各項目をアルファベット順に配列しています。基礎技術に関する用語・原理や微生物の代謝経路などについて解説するほか、バイオリアクターなどの応用技術を用いた装置の図面なども取り上げています。第7巻の巻末には総索引があります。
  • "Concise encyclopaedia of bioinformatics and computational biology"(2nd ed. John Wiley & Sons, Ltd  2014 【RA2-B108】)
    バイオインフォマティクスの分野における約1,000以上の項目について、アルファベット順に各項目を配列し、解説しています。イントロンやエクソンのような基本概念からマイクロアレイや次世代DNAシーケンサーのような応用技術まで幅広く解説しています。項目の中には関連するウェブサイトとして解析ツールやデータベースなどのURLを紹介しているものもあります。巻末には各項目の執筆を担当した著者の著者索引があります。
  • "Manual of industrial microbiology and biotechnology"(3rd ed. ASM Press 2010 【PA411-B6】)
    微生物・細胞培養系を利用して、医薬品、工業用酵素、機能性食品、バイオ燃料、ファインケミカルなどを合成する技術を取り扱った資料です。Section Iでは、微生物や酵素の単離や選別などの方法について解説しており、Section IIIでは、コリネバクテリア:Corynebacteria、粘液菌:Myxobacteriaなどを利用した遺伝子組換え技術について紹介しています。Section IVでは、抗生物質などの二次代謝産物の生合成や遺伝子工学的手法について紹介しています。Section V、VIでは、工業用酵素の生産、バイオ燃料の製造過程・手順、微生物を利用したファインケミカルの製造などを取り上げています。Section II、VIIでは、発酵、細胞培養などに関連する基礎技術と応用技術について紹介しています。巻末には著者索引と主題索引があります。

2. 国立国会図書館サーチで検索するには

ここに紹介する以外の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBAL外部サイトにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。

国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。

ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。

分類

下記のような分類記号に、キーワードとして「バイオテクノロジー」などを掛け合わせて検索します。

  • 生物学(辞典・便覧類・用語集) RA2
  • 生理・生化学・生物物理 RA71

件名

「バイオテクノロジー」、「生物工学」などが普通件名として挙げられます。

また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「RA2」や「RA71」などで検索すると、バイオテクノロジーに関連するほかの普通件名を探すことができます。

3. インターネット情報源

  • みんなのバイオ学園外部サイト(バイオインダストリー協会)
    経済産業省の委託に基づいて、バイオインダストリー協会が作成し、運営しているウェブサイトです。「基礎コース」、「歴史コース」、「環境保全コース」などのページがあり、各テーマに関連するバイオテクノロジーについての基礎知識を得られます。多くのページが入門者向けとなっていますが、「特別ゼミ」のページでは専門的な知識を得られます。
  • integbio.jp外部サイト(科学技術振興機構)
    文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省による生命科学系データベースの統合化に向けた合同ポータルサイトです。科学技術振興機構、医薬基盤・健康・栄養研究所、農業生物資源研究所、産業技術総合研究所が共同で運営しています。各省のデータベースへのリンクの案内やデータベースの横断検索、データベースに収録されているデータ利活用の促進を目指しています。
    Integbio データベースカタログ外部サイト」では、国内外の生命科学系データベースの運用機関、各データベースについての説明、収録している主なデータの種類および生物種などをまとめたリストを提供しています。

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