地質図

地面の下がどんな地層や岩石でてきているのか、それらがいつ頃できたものなのか、地層や岩石の関係はどうなっているのかを表した地図です。地図上の色、模様、記号で地面の下の様子を表すため、多くは多色刷りで、解説書が付属していることもあります。学術研究のほか、資源開発、防災、土木・建設、地球環境対策などの基礎資料として幅広く利用されています。日本のもっとも基本的な地質図は、20万分1図幅と、研究報告書がセットになった5万分1図幅の2種類です。

1. 国立国会図書館の所蔵

1-1. 地質総合調査センター(前身機関を含む)発行の地図

東京本館地図室が所蔵する地質図は、地質調査総合センター(およびその前身)発行のものがほとんどです。同センターが運営する地質図閲覧サイト「地質図Navi」外部サイトで閲覧可能なものも多数含まれます。

1-2. その他の機関発行の地図

所蔵は多くありませんが、日本以外の地域についても、台湾・朝鮮両総督府版と満鉄刊行のもの各種計100面、支那地学調査地形及地質図、東亜地質図など数十面、そのほかオーストラリア、カナダ、フランス、アメリカ、南極地域等の地質図を所蔵しています。

関西館アジア情報室では、中国の地質図を利用できます。

1-3. 複製集成本

  • 『日本地質図大系』(通商産業省工業技術院地質調査所 1990-1997 【YP19-351】 全8巻)(地図室開架)
    「日本の地質総図」には、小縮尺の地質図のほか、重力異常図、地磁気異常図、日本海域鉱物資源図など狭義の地質図にとどまらない、地質に関する地図が掲載されています。また、各地域ごとの巻には、20万分1以上の大縮尺の地質図が解説文とともに多数掲載されています。
  • 『日本地質アトラス』(通商産業省工業技術院地質調査所 1982.9 【YP19-260】)(地図室開架)
    100万分1地質図で日本全体をカバーしているほか、海底地質図や重力異常図、活断層分布図、油田・ガス油田分布図、温泉分布図などさまざまな地質に関する地図が掲載されています。
  • 『日本地質アトラス 第2版』(通商産業省工業技術院地質調査所 編 1992 【YP19-J16】)
  • 『東亜地質図』([東京地学協会] 昭和4 【404-164】)(地図室開架・国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信
    戦前の200万分1地質図が17図掲載されています。収録範囲は、日本、千島列島、樺太、朝鮮半島、台湾、中国、ロシアの一部です。

2. 資料の利用方法

2-1. 国立国会図書館サーチで検索

国内刊行地質図は国立国会図書館サーチで検索できます。

国立国会図書館サーチの絞り込み条件から、「請求記号」欄に「YG25-Z*」または「YG2-Z*」と入力して検索してください。「タイトル」欄に図名を入力すると検索結果を絞り込むことができます。
【例】「タイトル」欄:「藤沢」、「請求記号」欄:「YG25-Z*」または「YG2-Z*」

2-2. カード目録で検索

外国刊行など国立国会図書館サーチに登録されていない地質図は、地図室備付のカード目録で検索できます。

2-3. その他の検索

地図室が所蔵する戦前の国内刊行地質図については、雑誌記事に一覧が掲載されており、図名等を検索するのに利用できます。

3. 地図以外の参考図書

4.関連サイト

関連情報