戦前期雑誌の所蔵機関

国立国会図書館は、戦前期に刊行された和雑誌を多数所蔵しています(約4,500タイトル。国内最大級)。ただし、当時は納本制度に基づく網羅的な収集ではなかったため、当館にないタイトルや欠号分の雑誌は、調べ方案内「さまざまな図書館の使い方」などを参考に、まずは国立国会図書館サーチ国立国会図書館サーチへのリンクCiNii Books外部サイトへのリンクなどの総合目録データベースで、他機関の所蔵を探すことになります。

ここでは、戦前期雑誌のおもな所蔵機関(上述の総合目録で検索できる機関を除く)について、個別に紹介します。

参考文献

1. 文学館

文学雑誌に限らず、文学作品が掲載された一般雑誌、大衆誌、出版社PR誌などを所蔵しています。なお、日本近代文学館外部サイトへのリンク(https://www.bungakukan.or.jp/)の所蔵雑誌はCiNii Booksで検索できます。

2. 戦前の私立図書館の流れを汲む機関

戦前の公共図書館で手薄だった雑誌収集に特色があります。

  • 池田文庫外部サイトへのリンク(阪急文化財団)
    (https://ikedabunko.opac.jp/opac/Advanced_search)
    宝塚文芸図書館(1932年~1949年)を前身とし、1949年に開館した私立図書館です。映画、演劇、文学に関する資料を多く所蔵しています。
  • 石川武美記念図書館 近代女性雑誌ライブラリー外部サイトへのリンク
    (http://www.ochato.or.jp/library.html)
    1941年に設立、1947年に開設した女性専用図書館が前身です。女性向けの雑誌(育児、家庭、裁縫、ファッション関係など)を積極的に収集しています。
  • 金光図書館 所蔵雑誌一覧外部サイトへのリンク
    (http://www.konkokyo.or.jp/konko-library/cont/databese/zassi.htm)
    1943年に創立、1947年に開館した私立の公共図書館です。一般雑誌、大衆文化誌などを所蔵しています。
  • 酒田市立図書館 光丘文庫資料データベース外部サイトへのリンク
    私立酒田図書館(1904年~1925年)と財団法人光丘文庫(1925年~1958年)の旧蔵書を引き継いでおり、明治期から昭和30年代までの雑誌を多く所蔵しています。
  • 三康図書館外部サイトへのリンク
    (https://lib-finder.net/sanko/)
    私立の公共図書館であった大橋図書館(1902年~1953年)の旧蔵書を引き継いでおり、関東大震災(1923年)以降、昭和20年代までの一般誌を多く所蔵しています。文学同人雑誌の所蔵にも特色があります。
  • 成田山仏教図書館外部サイトへのリンク
    (http://opac.jp.net/Opac/search.htm?s=oyVbDPKKwWKi9uAvgDYo-mDoANj)
    1901年に設立、1902年に開館した私立の公共図書館です。明治期以降、昭和30年代までの一般誌を多く所蔵しています。
  • 函館市中央図書館外部サイトへのリンク
    (https://library.lib-hkd.jp/TOSHOW/asp/index.aspx)
    私立函館図書館(1909年~1928年)の旧蔵書を引き継いでおり、戦前雑誌コレクションを有しています。児童雑誌については、函館児童雑誌コレクション及び北海道児童雑誌データベース(函館貴重児童雑誌及び児童雑誌附録データベース)外部サイトへのリンクでも検索できます。

3. その他の研究機関・特別コレクションなど