韓国の学術論文データベースDBpiaの使い方
国立国会図書館では、韓国の学術論文データベースDBpiaを契約しており、韓国の主要学術誌2,000タイトル以上が利用できます(収録誌リスト[Excel file:552KB](エヌオンライン 日本総代理店))。
インターネット上の検索用ページでは、収録論文の検索のみ可能ですが、当館の館内では、本文を閲覧(無料)・プリントアウト(有料)することができます。
また、当館の登録利用者で、日本国内在住の方は、国立国会図書館オンライン等を通じて、遠隔複写サービスを申し込むことができます。
本稿では、DBpiaの検索方法と、論文の遠隔複写を申し込む具体的な手順を紹介いたします。
目次
1. 論文を検索する
2. 遠隔複写を申し込む(日本国内在住の登録利用者のみ)
2-1. 国立国会図書館オンラインで掲載誌を検索する
2-2. 複写を申し込む
2-3. 受取・料金支払い
1. 論文を検索する
ここでは、以下の論文を例として、DBpiaの検索方法をご紹介します。
(例)권경근「조선어학회 학자들의 음성ㆍ음운 연구」『한글』제302호, 2013.12
(クォン・ギョングン「朝鮮語学会の学者らの音声・音韻研究」『ハングル』第302号,2013.12)
検索用ページにアクセスすると、図1のとおり、画面上部に検索窓が表示されます。
お探しの論文名等を一番上の検索窓に入力し、右側の虫眼鏡ボタンを押下すると検索されます。
図1 DBpiaトップページ検索窓
また、図1の検索窓右の「상세검색(詳細検索)」を押下すると、図2のとおり、検索窓左側のプルダウンメニューによる検索対象項目の絞込や、複数の条件を組み合わせての検索も可能です。
図2 DBpia詳細検索画面
トップページの検索窓に「조선어학회 학자들의 음성ㆍ음운 연구」と入力して検索すると、これらの単語が書誌事項や抄録のどこかに含まれる論文がヒットします。書誌事項の読み方は図3のとおりです。
図3 DBpia検索結果
권경근(クォン・ギョングン)の「조선어학회 학자들의 음성ㆍ음운 연구(朝鮮語学会の学者らの音声・音韻研究)」は『한글ハングル』の第302号(2013年12月発行)の125-151ページに掲載されていることが分かりました。
当館に来館すれば、書誌事項の下に表示される「본문보기(本文を見る)」を押下すると本文のPDFファイルを閲覧できます(無料)。また、プリントアウトすることもできます(有料)。
2. 遠隔複写を申し込む(日本国内在住の登録利用者のみ)
論文の掲載誌と巻号情報が確認できれば、国立国会図書館オンライン等で遠隔複写を申し込むことができます。詳細は「遠隔複写サービス」
をご参照ください。以下では、前項で書誌事項を確認した論文を例に、具体的な申込み手順をご紹介します。
2-1. 国立国会図書館オンラインで掲載誌を検索する
(例)권경근「조선어학회 학자들의 음성ㆍ음운 연구」『한글』제302호, 2013.12, pp.125-151
国立国会図書館オンラインにログインし、「詳細検索」タブで、以下の条件を設定して検索します(図4)。
タイトル:한글
※「論文のタイトル」ではなく、『論文掲載誌名』で検索してください。
資料種別:「雑誌」のみにチェック
図4 国立国会図書館オンライン詳細検索画面
検索結果が画面下方に表示されます(図5)。タイトル部分を押下します。
図5 検索結果
ログインしていると、右側に「遠隔複写」と表示されるので、「遠隔複写」を押下します(図6)。
図6 ログインした状態の画面
2-2. 複写を申し込む
「複写箇所の入力」画面が立ち上がります(図7)。複写したい論文の情報を入力し、「申込カートに追加」を押下してください。(最大30件まで追加できます。)
(今回の例)
記事・論文名:조선어학회 학자들의 음성ㆍ음운 연구
著者名:권경근
巻号、ページ:제302호、pp.125-151
図7 国立国会図書館オンライン複写箇所の入力画面
右上のカートを押下すると、申込内容が表示されます(図8)。申し込みたいものにチェックを入れ、「申込手続に進む」を押下します。その後、申込内容を確認し、申込を完了させます。
図8 国立国会図書館オンライン申込カート画面
2-3. 受取・料金支払い
複写製品は、申込みが完了してから1-2週間程度を目途に、振込用紙等を同封の上、申込書記載の住所宛に郵送します。
複写料金は、複写物に同封する振込用紙をもって、受取後20日以内に、金融機関またはコンビニエンスストアにてお支払いください。
複写ができなかった場合は、複写ができなかった旨とその理由を電子メールや郵便でお知らせいたします。
詳しくは、「遠隔複写サービス」をご参照ください。