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第127回常設展示 徒然草を英訳すると・・・ -翻訳された日本文学-

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第127回常設展示 徒然草を英訳すると・・・ -翻訳された日本文学-

キーワード:日本文学;翻訳  カテゴリ:芸術・言語・文学 件名(NDLSH):文学;日本文学--歴史  分類(NDC):
910.2"

 

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平成15年8月1日(金)~9月26日(金)

 

Essays in idleness, The ten foot square hut, No longer human ・・・
これらはある文学作品の英訳タイトルですが、原典が何だかお分かりになりますか? 答えは、順に『徒然草』、『方丈記』、『人間失格』です。この他にも多くの著名な日本の文学作品が、英語だけにとどまらず、フランス語、ドイツ語、さらにはチェコ語やスウェーデン語など様々な言語に翻訳されています。
当館は、わが国唯一の国立図書館として、海外で出版された日本関係の資料を重点的に収集しています。今回は、この日本関係資料群のうち、翻訳された日本文学、特に英訳されたものを中心に、古典文学から現代文学までをご紹介します。タイトルだけではなく、「祗園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」(『平家物語』)等の有名な一節の訳され方などもお楽しみ下さい(巻末に、原文・英訳対照一覧あり)。日本では思いもつかないような装丁の本もありますので、日本語で読むのとは違った趣を味わっていただければ幸いです。
なお、今回の展示では東京本館で所蔵している資料を取り上げました。アジア言語の資料は、関西館で所蔵しています。

展示資料一覧

【 】は当館請求記号

※ 請求記号に【YDM】がついている資料は、展示中でもマイクロフィルムでご利用いただけます。
表示機能の関係で、各言語のアクセント記号等は省略してあります

平安時代

清少納言『枕草子』

「草子」とは綴じた書冊を意味します。よって枕元の本という意味に翻訳されています。資料1は『枕草子』を直接訳してはいませんが、雰囲気は伝わってくるのではないでしょうか。展示されているもの以外にも、当館ではドイツ語、オランダ語、ロシア語、チェコ語、ルーマニア語、中国語などの訳本を所蔵しています。
有名な冒頭部分「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。」はどのように訳されているでしょうか。


1) The sketch-book of the lady Seishonagon, John Murray, London, 1930.
英語訳 Nobuko Kobayashi
【Da−107】

2) The pillow-book of Sei Shonagon, Columbia University Press, New York, 1991.
英語訳 Ivan Morris
【KG73−A6】
3) Les notes de chevet de Sei Shonagon, G.P.Maisonneuve, Paris, 1934.
フランス語訳 Andre Beaujard
【KG73−A8】
書名のchevetは「枕元」という意味です。

紫式部『源氏物語』

資料4のアーサー=ウェイリーの英語訳が有名です。初期の各国語訳も、日本語から直接訳すのではなく、ウェイリーの英訳をもとに各国語に訳すものが多かったようです。タイトルは『源氏物語』をそのまま訳していますが、五十四帖の各話の訳し方には、英訳本の中でも、それぞれ特徴が見られます。当館では、今回展示しているものの他に、フランス語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、スウェーデン語、チェコ語、中国語などの訳本を所蔵しています。
冒頭部分「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。」が英訳されると・・・。


4) The tale of Genji, 6vols., G.Allen & Unwin, London, 1925-1933.
英語訳 Arthur Waley
【895.63−M972t】
各巻タイトル
vol.1 The Tale of Genji
vol.2 The Sacred Tree(賢木)
vol.3 A Wreath of Cloud(薄雲)
vol.4 Blue Trousers(藤袴)
vol.5 The Lady of the Boat(浮舟)
vol.6 The Bridge of Dreams(夢浮橋)

5) The tale of Genji, 2 vols., vol.1,Alfred A. Knopf, New York, 1976
英語訳 Edward G. Seidensticker
【KG58−7】
6) Die Abenteuer des Prinzen Genji. Albert Langen, Munchen.
ドイツ語訳 M.Muller-Jabusch
【Ba−477】
書名のAbenteuerは「色ごと(アバンチュール)」という意味です。
鎌倉〜江戸時代

『平家物語』

タイトルは『源氏物語』と同様に素直に訳されています。当館では英語版のほかに、フランス語、ロシア語、チェコ語、中国語の訳本を所蔵しています。
冒頭の「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。」は英語ではどのように訳されているのでしょうか?


7) The tale of the Heike, Stanford University Press, Stanford, California, 1988.
英語訳 Helen Craig McCullough
【KG155−A2】
8) The Heike monogatari, 2vols., vol.I, Kamiwada Shoten, Tokyo,1941.
英語訳 A. L. Sadler
【Ea−319】

鴨長明『方丈記』

『方丈記』は小さな庵で書かれたとされています。「方丈」とは1丈四方のことですので、約3メートル四方ということになります。1フィートは30.48cmですから、1丈はおおよそ10フィートということになります。英訳の2冊とも、長さの単位をヤード・ポンド法に直しているわけです。当館では他に、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、チェコ語などの訳本を所蔵しています。
冒頭部分の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」は英語ではどのように表現されているのでしょうか。

9) Ho-jo-ki, notes from a ten feet square hut, Gowans & Gray, London, 1907.
英語訳 F. Victor Dickins
【Ca−19】
10) The ten foot square hut, and tales of Heike, Greenwood Press, Westport, Conneticut, 1970(Originally published in 1928).
英語訳 A. L. Sadler
【KG137−1】

吉田兼好『徒然草』

今回展示した資料のうちでも、書名の翻訳難度からいえば、1,2位を争うのではないでしょうか。展示をした英訳本の4冊もそれぞれ異なったタイトルになっています。当館では他に、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、中国語などの訳本を所蔵しています。
有名な序段部分の「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」はどのように訳されているのでしょうか。

11) The miscellany of a Japanese priest, Humphrey Milford, London, 1914.
英語訳 William N. Porter
【Ca−38】
書名のmiscellanyは「文集、雑録」という意味です。
12) Essays in idleness, Columbia University Press, New York, 1967.
英語訳 Donald Keene
【KG138−1】
idlenessは「怠惰、無為」といった意味になります。
13) The Harvest of Leisure, John Murray, London, 1948.
英語訳 Ryukichi Kurata
【KG138−3】
14) The Idle Thoughts of a Recluse, Taiheikan, Tokyo, 1914.
英語訳 Takeji Wakameda
【158−387】
recluseは「世捨人、隠遁者」という意味です。

松尾芭蕉『奥の細道』

『奥の細道』は、江戸時代初期に松尾芭蕉によって著された紀行文です。様々な国の言語で翻訳され、当館では、英語、フランス語、ドイツ語等の訳本を所蔵しています。なかでも英訳されたものは、数種類所蔵しており、その訳し方にはそれぞれ違いがあります。
例えば、冒頭の一節「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。」は、何と訳されているか注目してみてください。

15) Back roads to far towns; Basho's Oku-no-hosomichi, Grossman Publishers, New York, 1968.
英語訳 Cid Corman, Kamaike Susumu
【KG261−1】
16) The narrow road to the deep north, and other travel sketches, Penguin Books, Middlesex, Eng., 1966.
英語訳 Nobuyuki Yuasa
【895.61−M445n】
17) Narrow Road to the Interior, Shambhala, Boston, 1991.
英語訳 Sam Hamill
【KG261−A4】
18) Uzka stezka do vnitrozemi, DharmaGaia, Praha, 2000.
チェコ語訳 Antonin Liman
【KG261−A8】
書名を直訳すると、「奥地への狭い小道」という意味です。

小林一茶

小林一茶は江戸時代後期の俳人です。代表的な俳句としては、「やれ打つな 蝿が手をすり 足をする」、「痩せ蛙 負けるな一茶 これにあり」等が挙げられるでしょうか。一茶の句集は、英語、フランス語、スペイン語等に翻訳されています。

19) Haiku / Issa, Verdier, Lagrasse, 1994.
フランス語訳 Joan Titus-Carmel
【KG272−A12】
20) Issa, cup-of-tea poems : selected haiku of Kobayashi Issa, Asian Humanities Press, Berkeley, 1991.
英語訳 David G. Lanoue
【KG272−A6】

日本昔噺(ちりめん本)

「ちりめん本」とは、明治時代に主に外国人の日本土産としてつくられた本ですが、絹織物のちりめんのような質感が名前の由来となっています。独特の質感から文学作品としてばかりではなく、美術品としても注目されています。今回は日本昔噺のうちから、英語(『桃太郎』、『花咲爺』、『浦島』)、フランス語(『猿蟹合戦』)、ドイツ語(『勝々山』)、スペイン語(『因幡の白兎』)の各作品を展示しています。

『花咲爺』

21) The old man who made the dead trees blossom, 長谷川武次郎, 1885.
英語訳 D. Thompson
【YDM109847】

『浦島』

22) Urashima, the fisherboy Urashima, 弘文社, 1886.
英語訳 B. H. Chamberlain
【YDM109847】

『桃太郎』

23) Little peachling, 弘文社, 1885.
英語訳 D. Thompson
【YDM103154】

『勝々山』

24) Der Katschi-katschi Berg, 長谷川武次郎,1931.
ドイツ語訳 Karl Florenz
【Da−115】

『因幡の白兎』

25) La liebre de Inaba, 長谷川武次郎,1914.
スペイン語訳 Gonzalo J. de la Espada
【KH22−A75】

『猿蟹合戦』

26) Saru kani kassen, ou, La Bataille du singe et du crabe, 弘文社, 1885.
フランス語訳 J. Dautremer
【YDM109826】
近現代(明治以後)

夏目漱石

夏目漱石の作品は、多くの国語の教科書に掲載され、広く親しまれています。代表作としては、『坊っちゃん』、『吾輩は猫である』、『こころ』などが挙げられるでしょうか。これらの作品はそれぞれ、諸外国の言語に翻訳されていますが、その訳出は、タイトルだけに限ってみても非常に難しい気がします。

『こころ』

27) Kokoro, Bokforlaget Pontes, Sweden,1996.
スウェーデン語訳 Vibeke Emond
【KH426−A28】

『坊っちゃん』

28) Botchan : roman, Serpent a Plumes, Paris, 1996.
フランス語訳 Helene Morita
【KH426−A30】

『吾輩は猫である』

29) I am a cat, C.E.Tuttle, Tokyo, 1979.
英語訳 Aiko Ito, Graeme Wilson
【KH426−8】

太宰治

太宰治の作品は、夏目漱石と同様に、多くの教科書に掲載され、広く親しまれています。なかでも、『人間失格』、『走れメロス』、『斜陽』は、誰もがその名を知る代表作ではないでしょうか。『人間失格』は、ドナルド・キーン氏によって、No longer humanと英訳されています。
当館では、英語、フランス語、オランダ語、ポルトガル語等の翻訳本を所蔵しています。

『短編集ダス・ゲマイネ』

30) Das Gemeine und andere Erzahlungen, Iudicium, Munchen, 1992.
ドイツ語訳 Stefan Wundt, Fumiya Hirataka
【KH84−A9】

『斜陽』

31) Amurg, Editura Univers, Bucuresti, 1982.
ルーマニア語訳 Angela Hondru
【KH84−A15】
書名のAmurgは、「夕闇、たそがれ」という意味です。

『人間失格』

32) Indigno de ser humano, Luna, Kamakura, 1999.
スペイン語訳 Montse Watkins
【KH84−A20】
書名を直訳すると、「人間に値しない」という意味です。
33) No longer human, Tuttle, Tokyo, 1981.
英語訳 Donald Keene
【KH84−A4】

川端康成

川端康成は、昭和43年(1968年)にノーベル文学賞を受賞した、海外でも評価の高い日本人作家の一人です。代表作としては、『伊豆の踊り子』、『雪国』、『古都』等が挙げられるでしょうか。これらの作品は諸外国の言語に翻訳され、日本の美しい情景を海外に伝えています。

『雪国』

34) Snow country, Rutland, Tokyo, 1957.
英語訳 Edward G. Seidensticker
【895.63−K22yEs】
35) Pays de Neige, Albin Michel, Paris, 1960.
フランス語訳 Armel Guerne
【895.63−K22pFf】
36) Snos rike, Delfinbok, Stockholm,1967.
スウェーデン語訳 Eric Wahlund
【KH254−9】

『伊豆の踊り子』

37) La danseuse d'Izu, Albin Michel, Paris, 1973.
フランス語訳 Sylvie Regnault-Gatier, S. Suzuki, H. Suematsu
【KH254−27】

村上春樹

村上春樹は、90年代以降最も海外で知られている日本人作家の一人です。村上作品は、アメリカやイギリス、最近ではロシアや中国でも人気を集めています。作家としてのみならず、翻訳家として、数々の英米文学の邦訳を手がけており、その訳文は高く評価されています。そうした自身の翻訳経験が、海外でも広く読まれる普遍的な小説を書かせる要因となっているのかもしれません。

『ノルウェイの森』

38) Norwegian wood, Vintage International, New York, 2000.
英語訳 Jay Rubin
【KH384−A54】

『ダンス・ダンス・ダンス』

39) Dance dance dance, Einaudi, Torino, 1998.
イタリア語訳 Giorgio Amitrano
【KH384−A53】

『羊をめぐる冒険』

40) Cacando carneiros, Estacao Liberdade, Sao Paulo, 2001.
ポルトガル語訳 Leiko Gotoda
【KH384−A63】
41) De jacht op het verloren schaap, B.Bakker, Amsterdam, 1991.
オランダ語訳 Jacques Westerhoven
【KH384−A5】
42) Okhota na ovets : roman, Amfora, Sankt-Peterburg, 2000.
ロシア語訳 Dm. Kobalenina
【KH384−A49】
書名を直訳すると、「羊狩り」という意味です。

よしもとばなな『キッチン』

よしもとばななは、村上春樹と並ぶ90年代以後最も海外で読まれている日本人作家の一人です。よしもと作品は、30数カ国で翻訳、出版されています。なかでも代表作の『キッチン』は、イタリアで特に高い評価を受けました。

43) Kitchen, Faber and Faber, London, 1993.
英語訳 Megan Backus
【KH747−A8】
44) Kitchen, Uitgeverij Atlas, Amsterdam, 1993.
オランダ語訳 E. Kaneshiro-Jager
【KH747−A7】
45) Kitchen, Feltrinelli, Milano, 1991.
イタリア語訳 Giorgio Amitrano
【KH747−A6】
46) Kitchen, Tusquets, Barcelona, 1991.
スペイン語訳 Junichi Matsuura, Lourdes Porta
【KH747−A23】
47) Kitchen : roman, Gallimard, Paris, 1994.
フランス語訳 Dominique Palme, Kyoko Sato
【KH747−A12】
48) Kjokken, J.W. Cappelens forlag, Oslo, 1996.
ノルウェー語訳 Line Valen
【KH747−A26】
49) Kitchen, Editora Nova Fronteira, Rio de Janeiro, 1988.
ポルトガル語訳 Julieta Leite
【KH747−A52】
50) Kitchen, Grove Press, New York, 1993.
英語訳 Megan Backus
【KH747−A2】
51) Kuhinja, Prosveta, Beograd, 1995.
セルボ・クロアチア語訳 Ksenija Todorovic
【KH747−A28】
53) Kitchen, ASA, Porto Codex, Portugal, 1993.
ポルトガル語訳 J. Teixeira de Aguilar
【KH747−A30】
52) Kitchen : roman, Gyldendal, 1988.
デンマーク語訳 Mette Holm
【KH747−A18】
原文・英訳対照一覧
清少納言『枕草子』
「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。」
資料1 The sketch-book of the lady Seishonagon.
"In spring, at dawn, the dark mass of the mountain lightens little by little at the edge and slowly the blue mists float away. How lovely."
資料2 The pillow-book of Sei Shonagon.
"In spring it is the dawn that is most beautiful. As the light creeps over the hills, their outlines are dyed a faint red and wisps of purplish cloud trail over them."
紫式部『源氏物語』
「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。」
資料4 The tale of Genji.
"At the Court of an Emperor(he lived it matters not when) there was among the many gentlewomen of the Wordrobe and Chamber one, who though she was not of very high rank was favoured far beyond all the rest;"
資料5 The tale of Genji.
"In a certain reign there was a lady not of the first rank whom the emperor loved more than any of others."
『平家物語』
「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。」
資料7 The tale of the Heike.
"The sound of Gion Shoja bells echoes the impermanence of all things; the color of sala flowers reveals the truth that the prosperous must decline. The proud do not endure, they are like a dream on a spring night;."
資料8 The Heike monogatari.
"The sound of the bell of Gionshoja echoes the impermanence of all things. The hue of the flowers of the teak tree declares that they who flourish must be brought low. Yea, the proud ones are but for a moment, like an evening dream in springtime."
鴨長明『方丈記』
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」
資料9 Ho-jo-ki, notes from a ten feet square hut.
"Of the flowing river the flood ever changeth, on the still pool that foam gathering, vanishing, stayeth not."
資料10 The ten foot square hut, and tales of Heike.
"Ceaselessly the river flows, and yet the water is never the same, while in the still pools the shifting foam gathers and is gone, never staying for a moment."
吉田兼好『徒然草』
「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」
資料11 The miscellany of a Japanese priest.
"Leisurely I face my inkstone all day long, and without any particular object jot down the odds and ends that pass through my mind, with a curious feeling that I am not sane."
資料12 Essays in idleness.
"What a strange, demented feeling it gives me when I realize I have spent whole days before this inkstone, with nothing better to do, jotting down at random whatever nonsensical thoughts have entered my head."
資料13 The Harvest of Leisure.
"My life is not one of occupation, it is a life of leisure. Every day is like the day that went before. My ink-dish lies before me. My heart is like a mirror−all that world is reflected in it. I write as I see, and it may seem strange and mad enough, for I think of strangely mingled things."
資料14 The Idle Thoughts of a Recluse.
"As I remain idle and weary, I sit all day long face to face with the ink-slab, and scribble down whatever comes across my mind. It seems strange and demented."
松尾芭蕉『奥の細道』
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。」
資料15 Back roads to far towns; Basho's Oku-no-hosomichi.
"Days and months are travellers of eternity. So are the years that pass by."
資料16 The narrow road to the deep north, and other travel sketches.
"Moon & sun are passing figures of countless generations, and years coming or going wanderers too."
資料17 Narrow Road to the Interior.
"The moon and sun are eternal travelers. Even the years wander on."

参考資料一覧

『国立国会図書館所蔵日本関係欧文図書目録(支部上野図書館旧蔵分)』
国立国会図書館 1966年
【016.952−K79cu】
『国立国会図書館所蔵日本関係欧文図書目録:昭和23年-50年』
紀伊国屋書店 1977年
【GB1−30】
『国立国会図書館所蔵日本関係欧文図書目録:昭和51年-61年』
紀伊国屋書店 1992年
【GB1−A40】
Japanese Literature in Foreign Languages 1945-1995,
The Japan P.E.N.Club, 1997.
【KG1−A9】
Books on Japan in Western Languages Recently Acquired by the National Diet Library,
1994.12/1995.6 - 2001.1/12, 1995-2002.
【Z52−E381】

※ 現在は、Books on Japanは当館HP上で2002年以降分が公開されています。
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/books_on_japan/boj_top_J.html

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