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第144回常設展示 「本屋にない本」から −納本制度が可能にする資料収集−

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第144回常設展示 「本屋にない本」から−納本制度が可能にする資料収集−

キーワード:納本制度;国立国会図書館  カテゴリ:政治・法律・行政;学術一般     件名(NDLSH):納本制度  分類(NDC):023.9

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1. はじめに

国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)の定める「納本制度」の下、日本国内で発行された出版物は、すべて国立国会図書館に納めなければならないこととされています。この制度により、当館が収集する資料の中には、通常の流通経路を経ず、一般の書店に並ぶことのない出版物も多く含まれています。
『国立国会図書館月報』1では、昭和36年4月の創刊以来「本屋にない本」と題する連載を設け、このような一般の商業流通経路では手に入らない国内出版物のうち、当館が新しく受け入れたものを毎月紹介してきました。これまでに取り上げた資料は、企業・団体が編さんした社史・団体史、美術館や博物館の展示会図録、個人の自費出版本、官庁出版物など、多彩な内容になっています。
今回の展示では、この「本屋にない本」のコーナーで平成元年から平成3年の3年間に紹介された資料の一部を実際にご覧いただきます2

1 『国立国会図書館月報』の最新号は当館HP(国立国会図書館月報)からご覧いただけます。
2 昭和63年以前に「本屋にない本」で紹介した資料については、その一部が第1回常設展示(平成2年4月23日〜5月11日)、第2回常設展示(平成2年5月28日〜6月8日)、第3回常設展示(平成2年6月25日〜7月6日)ですでに展示されています。

 

月報創刊号

『国立国会図書館月報』 創刊号 (1961年4月)の表紙
(クリックするとサイズの大きな画像をご覧いただけます。)

この号には、戦前の納本制度にも触れながら、1961年当時の納本制度についてまとめた、「問題と解説『納本制度』戦前戦後」(pp.2-5)が掲載されている。

資料をご覧になる場合のご注意

  • 【 】は当館の請求記号です。
  • 一部の資料はパネルに加工して展示しています。
  • 『国立国会図書館月報』【Z21-146】は人文総合情報室(本館2階)にてご覧頂くことができます。
  • No.30〜32の資料はパネルのみでのご紹介です。展示期間中でもご利用いただけます。

2. 納本制度とは

「納本制度」をご存知ですか

納本制度とは、新たに発行された図書その他の出版物を、法律によって自国の特定の機関(多くは国立図書館)に1部もしくは複数部数を納入する義務を発行者に課す制度で、世界各国において設けられています。
日本では、国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)により当館がその役割を担い、国内で刊行された出版物を収集しています。国や地方公共団体、独立行政法人等の発行する出版物については国立国会図書館法第24条及び第24条の2の規定により、その他の民間出版物については同法第25条の規定により納入義務が定められています。
平成18年3月末現在、当館は和漢書約620万冊、和雑誌約13万タイトルを所蔵していますが、その多くが納本制度によって収集されました()。その中には、企業・団体が編纂した社史・団体史、美術館や博物館の展示会図録、個人の自費出版本、官庁出版物など、通常の流通経路を経ず、したがって一般の書店に並ぶことのない出版物も数多く含まれています。

当館所蔵資料に関する統計は当館HP(統計)をご参照ください。

◇ 官庁出版物

国立国会図書館法第24条及び第24条の2の各規定は、国、地方公共団体、および独立行政法人によって、またはこれらの団体のために発行された出版物の納入義務を定めています。今回の展示では、「第24条による納本」資料としてご紹介しています。

◇取次店が扱わない民間出版物

国立国会図書館法第25条は、第24条及び第24条の2の規定で定める者以外の者が出版物を発行した場合の納入義務を定めています。官庁出版物以外の一般の出版物(民間出版物)はこの規定により納入されます。我が国では、市販の民間出版物の多くが取次店を介して小売書店に配本されるので、当館では、取次店が発行者に代わって出版物を一括して納入する仕組みを設けています。
しかし、当館は、企業・団体の出版物や個人の自費出版物のように通常の流通経路を経ない出版物であっても、納本制度に基づき収集することができます。こうした出版物は発行者から直接に納入されます。
今回の展示では、主としてこれら取次店を介さずに納入された出版物を「第25条による納本」資料として展示しています。

■ 多くの方々に支えられています

「本屋にない本」で紹介された本には、その他に、発行者以外からの寄贈によって当館蔵書になった資料も含まれます。平成元年〜平成3年に紹介された資料のうち、そのような寄贈による資料をパネルにてご紹介しています。

また、次の資料は、戦前編が出版後援者の方から、戦後編が印刷会社から寄贈されました。

納本制度については、当館HP(納本制度)にてご案内しております。

3. 平成元年の「本屋にない本」から

第24条による納本
◆1) 家計調査総合報告書. 昭和22年〜61年
総務庁統計局編 東京 : 総務庁統計局, 1988
【EF13-E3】
家計収支の調査における統計資料として最も権威ある「家計調査」を40年にわたってまとめた報告書。消費支出中の食費の比率や実収入における妻の収入の比率などから、時代の変化を知ることができる。「本屋にない本」の記事が書かれた当時は、消費税率3%導入が迫っていた。家計調査は税制改革にあたって、国民生活への影響を試算する基礎資料として用いられた。
家計調査総合報告書
『家計調査総合報告書. 昭和22年〜61年』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 336号 1989.3)
第25条による納本

<社史・団体史>

◆2) 矯正風土記:矯正協会創立百周年記念 昭和63年
東京 : 矯正協会, 1988
【A112-E40】
(財)矯正協会の創立100周年記念刊行物。全国307すべての矯正施設を、カラー写真とともに紹介している。タイトルは、人間の生活の場である矯正施設の生きた文化史を記述したいという思いから、奈良時代の各国地誌である『風土記』にちなんでつけられた。そのため、各施設の概要、建物配置図、沿革等とともに、その土地の地誌についても記述されている。
矯正風土記
『矯正風土記:矯正協会創立百周年記念 昭和63年』背表紙
(掲載 『国立国会図書館月報』 339号 1989.6)
◆3) 木村屋総本店百二十年史
東京 : 木村屋総本店, 1989
【DH22-E215】
1874(明治7)年に発売され、一躍、銀座の名物となった木村屋のアンパン。そのアンパンの考案者である初代木村安兵衛に始まる木村屋総本店5代の歴史が綴られている。巻末には、サトウハチローが作詩を手がけた木村屋総本店社歌が掲載されている。
木村屋総本店百二十年史
『木村屋総本店百二十年史』背表紙
(掲載 国立国会図書館月報 345号 1989.12)
◆4) 炎よ永遠に : 東京都漬物事業協同組合百年史
100周年記念史編集委員会編 東京 : 東京都漬物事業協同組合 1988
【DH75-E21】
東京漬物商仲間共親会が発足した1889(明治22)年以後100年の歴史をまとめた書。昭和初期のたくあんの漬け方や1897(明治30)年に出版された『六十四品漬物塩加減』の複写など、漬物業界ならではの資料を多く収録している。
炎よ永遠に
『炎よ永遠に : 東京都漬物事業協同組合百年史』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 344号 1989.11)
◆5) 写真館のあゆみ : 日本営業写真史
東京 : 日本写真文化協会, 1989
【KC742-E12】
写真館の全国組織である日本写真文化協会の創立40周年を記念して刊行された。写真渡来以後の歩みを綴る年表等の各種資料とともに、多数の写真が収録されている。
写真館のあゆみ
『写真館のあゆみ : 日本営業写真史』 表紙
写真館のあゆみ見開き
「妍を競う写真館台紙」の一部(pp.32-33)
(掲載 国立国会図書館月報 345号 1989.12)

<その他>

◆6) 碓氷アプト鉄道
中村勝実著 佐久 : 櫟, 1988
【DK53-E54】
鉄道技術の開発と旧国鉄の近代化政策により姿を消した、碓氷線アプト式鉄道の記録。碓氷線は、信越本線の横川駅〜軽井沢駅間11.5kmの区間。アプト式とは、ドイツ人ローマン・アプトによって考案されたアプト式歯軌条鉄道のことで、2本のレールの他に歯形のレールを敷き、これと機関車をかみ合わせることで、急勾配の山道にも列車を走らせた。短い区間内で高低差が553mある碓氷線は、1893(明治26)年に日本で最初にアプト式を導入し、1963(昭和38)年まで利用した。
碓氷アプト鉄道
『碓氷アプト鉄道』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 344号 1989.11)

<自費出版>

◆7) 世界の仮面. 続
太田南沼著 東京 : 世界書房, 1987
【KB16-E128】
都立高校教諭だった著者が世界をめぐり収集した仮面の図録・解説書。正編に『世界の仮面』【KB16-E128】がある。
世界の仮面続
『世界の仮面. 続』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 339号 1989.6)
◆8) 論説世界の仮面
太田南沼著 東京 : 世界書房, 1988
【KB162-E2】
資料7と同じ著者による論説書。仮面学と銘打ち、仮面の形態・機能・起源等を民族学の視点から考察している。現在、著者の約160か国、800面を超す仮面のコレクションは、出身地である新潟県南魚沼市立今泉博物館に寄贈されている。
論説世界の仮面
『論説世界の仮面』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 339号 1989.6)
◆9) 昭和の相撲史. 戦前篇
渡辺光太郎著 横浜 : 渡辺知枝, 1988
【KD971-E10】
一相撲愛好家の著者が18年間にわたって記録した、大相撲の歴史。著者の没後、遺族の手により公刊された。1927(昭和2)年1月場所から1945(昭和20)年夏場所までの全本場所について、幕内の星取表、主な取組の対戦経過等が記録されている。巻末には著者の相撲関係蔵書の書誌がまとめられている。2千冊近くあった蔵書は、著者の遺志にもとづき横浜市中央図書館に寄贈された。
昭和の相撲史
『昭和の相撲史. 戦前篇』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 343号 1989.10)
◆10) ロシアソロバンのルーツを求めて
小林俊之著 東京 : 創栄出版, 1988
【M172-E2】
各桁に10個の玉が付いているロシアソロバンについての研究をまとめた自費出版本。著者は、ロシアソロバンのルーツを探るため、当時のソ連および東欧5か国へ7回の視察を行っている。多くの論では、ロシアソロバンの原点は中国にあるとされているが、著者はロシアにそのルーツを見出している。
ロシアソロバン
『ロシアソロバンのルーツを求めて』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 335号 1989.2)

4. 平成2年の「本屋にない本」から

第24条による納本
◆11) GLC廃止後のロンドン状況調査
東京 : 東京都企画審議室調査部, 1989
【AG-1311-E1】
1986(昭和61)年4月1日、「都市の簡素化」を唱えるサッチャー政権のもと、日本で言えば「東京都」にあたる、ロンドンを含む広域自治体であるGLC(グレーター・ロンドン・カウンシル)が廃止された。本書はこの廃止に際し、東京都があるべき大都市制度の模索のために行った調査の報告書である(のちにブレア政権下でグレーター・ロンドン・オーソリティという広域自治体が復活)。
GLC廃止後
『GLC廃止後のロンドン状況調査』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 351号 1990.6)
◆12) 横浜疫病史 万治病院の百十年
横浜 : 横浜市衛生局, 1988
【EG244-E47】
1859(安政6)年の開港後、数年足らずで国際貿易都市となった横浜は、天然痘やコレラ、ペストなどの在来・外来の伝染病への対策を講じる必要に迫られた。1877(明治10)年、伝染病専門病院として横浜市郊外の太田村に太田避病院(後の万治病院)が設置される。本書は、横浜市を中心に、この百余年の伝染病の流行状況を概観するとともに、万治病院の医療活動や横浜市の伝染病対策の歴史について詳述する。
横浜疫病史
『横浜疫病史 万治病院の百十年』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 353号 1990.8)
◆13) 明倫館・山口明倫館・越氏塾旧蔵和漢書目録
src="../img/144/images/fumeimoji01.gif"永秀夫編 山口 : 山口大学付属図書館, 1989
【UP171-E47】
幕末に萩・毛利藩に設置された明倫館・山口明倫館・越氏塾の3つの藩校の旧蔵書のうち現存する資料の目録。山口大学付属図書館に勤務した編者が、永年にわたって県下に散在する旧蔵書の調査を行い、現物を確認して書誌情報を収集した。解説・索引付。
明倫館
『明倫館・山口明倫館・越氏塾旧蔵和漢書目録』 表紙
(掲載 国立国会図書館月報 348号 1990.3)
第25条による納本

<社史・団体史>

◆14) 八丈島黄八丈
辻合喜代太郎著 大阪 : 関西衣生活研究会, 1989
【KB411-E18】
わが国を代表する絹織物のひとつである八丈島特産の黄八丈の歴史について詳述する。黄八丈は、江戸時代には租税として穀物の代わりに幕府に納められたため、幕府によって収税のためのデザイン見本帖(栄鑑帳という)が作成された。本書には現在八丈町歴史民族資料館に保存されている『弘化四年栄鑑帳』のカラー図版が収録されているほか、実物見本も11枚貼られている。
八丈島黄八丈
『八丈島黄八丈』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 349号 1990.4)
◆15) STEPS 日本製靴の歩み・1902〜1989 日本製靴株式会社社史
日本製靴株式会社社史編纂委員会編 東京 : 日本製靴, 1990
【DH22-E282】
日清戦争時の軍用靴需要から興った日本製靴(現リーガル・コーポレーション)の社史。産業史の視点から、移り行く時局と世相を背景にした靴産業の発展と同社の経営の変遷が辿られる。また、同社はリーガル・ブランドやスニーカーなど戦後のファッションを発信してきた会社の一つでもあり、ファッション史の視点からも興味深い。図版・写真が豊富。
STEPS
『STEPS 日本製靴の歩み・1902〜1989日本製靴株式会社社史』表紙
STEPS見開き
本資料所収の明治中期の靴カタログ(pp.88-89)
(掲載 国立国会図書館月報 355号 1990.10)

<その他>

◆16) 発禁書と言論・出版の自由 : 第十八回特別展
大阪 : 大阪人権歴史資料館, 1989
【UM71-E1】
わが国の人権・差別の問題に取り組んできた大阪人権歴史資料館(現・大阪人権博物館)で開催された展示会の解説図録。戦前のわが国の検閲制度や出版統制について詳細に記述。
大阪人権博物館の展示会図録は継続して当館に納本されている。
発禁書と言論
『発禁書と言論・出版の自由 : 第十八回特別展』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 350号 1990.5)
◆17) 徳山海軍燃料廠史
脇秀夫ほか著 山口 : 徳山大学総合経済研究所, 1989
【AZ-675-E12】
戦前、海軍への燃料補給に中心的役割を果たした山口県徳山市の燃料廠の歴史をまとめた書。わが国の燃料国策の変遷の一端を垣間見ることができる。当時の海軍・廠関係者の証言や手記を交え、煉炭製造・製油技術の研究開発、工員の労働条件・組合活動などについて、具体的に記述する。太平洋戦争末期の松根油生産についても触れている。
徳山海軍燃料
『徳山海軍燃料廠史』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 349号 1990.4)
◆18) 近代都市計画の百年とその未来 Centenary of Modern City Planning and Perspective
東京 : 日本都市計画学会, 1988
【DD77-E5】
わが国最初の近代都市計画法制である東京市区改正条例の施行100周年を記念して、都市計画学会が開催した「近代都市計画の百年と21世紀への展望」と題する国際シンポジウムの資料集。明治初期の銀座煉瓦街計画から1986(昭和61)年の第4次首都圏整備計画に至る東京都内の整備計画のほか、欧米及びアジアにおける都市計画事例も多数紹介されている。
近代都市計画
『近代都市計画の百年とその未来 Centenary of Modern City Planning and Perspective』背表紙
近代都市計画見開き
東京市区改正について解説したページ(pp.34-35)
(掲載 国立国会図書館月報 346号 1990.1)

<自費出版>

◆19) 肥料の歴史とその考察
日合重道著 大阪 : 日合重道, 1989
【DM278-E13】
永年肥料卸売業界に身をおいてきた著者によって、近世前期から昭和前期にいたるまでの日本の肥料の歴史が綴られる。植物油粕、人屎尿、魚粕類、大豆油粕などのわが国で伝統的に用いられてきた有機肥料のほか、海外からの輸入肥料および化学肥料など、各種肥料の歴史を振り返るとともに、江戸期以来の肥料の流通市場についても詳述する。
肥料の歴史
『肥料の歴史とその考察』背表紙
(掲載 国立国会図書館月報 350号 1990.5)

5. 平成3年の「本屋にない本」から

第24条による納本
◆20) ル・ペシ・ペの墓標 : 「中央道路」に斃れた囚れ人への鎮魂譜
中央道路開削犠牲者追悼碑建設期成会編 改定
留辺蘂町(北海道) : 中央道路開削犠牲者追悼碑建設期成会(留辺蘂町中央公民館内), 1991

【AZ-765-E38】
北海道開拓の影には囚人などに課せられた過酷な労働があった。本書は悲惨を極めたといわれる中央道路建設の犠牲となった囚人達の遺骨発掘調査から慰霊碑建立までの活動記録。開拓当時の歴史的背景にも触れる。2006(平成18)年に第4刷改訂版【AZ-765-H56】が出版されている。
ルペシペ
『ル・ペシ・ペの墓標 :「中央道路」に斃れた囚れ人への鎮魂譜』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 368号 1991.11)
第25条による納本

<社史・団体史>

◆21) エーデルワイス・クラブ : 35年のあゆみ
エーデルワイス・クラブ三十五年史編集委員会編
東京 : エーデルワイス・クラブ, 1990

【FS41-E154】
1955(昭和30)年に結成された女性のみの山岳会、エーデルワイス・クラブ。その35年間を振り返る。「海外遠征の記録」などは読み物としても興味深い。2006(平成18)年3〜4月には、創立50周年を記念した写真展が開催された。
エーデルワイス
『エーデルワイス・クラブ : 35年のあゆみ』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 359号 1991.2)
◆22) 秘書の風景
衆議院秘書協議会記念出版委員会編 東京 : 衆議院秘書協議会, 1990
【AZ-247-E9】
衆議院秘書協議会発足20周年を記念して、関係者の寄稿により活動の歴史をまとめた。巻末には秘書制度の沿革や給与等に関する法律などの各資料も収録する。並行して秘書業務マニュアルといえる『衆議院議員秘書ノート』【AZ-247-E13】も作成された。“秘書ノート”はこの後も版を重ね、最新版(2003改訂版)【AZ-247-H2】を議会官庁資料室で開架している。
秘書の風景
『秘書の風景』背表紙
(掲載 国立国会図書館月報 363号 1991.6)
◆23) 日本サボテン史
日本カクタス専門家連盟編 藤沢 : 日本カクタス専門家連盟, 1990
【RB194-E75】
サボテンが渡来してから現在に至るまでの日本のサボテン界史。第一章ではその歴史、第二章では連盟の活動記録、第三、四章ではサボテンにまつわるエピソードや思い出を扱う。サボテンという植物がいかに多くの人々に愛されてきたかがうかがえる。カクタス(cactus)とは英語でサボテンの意。
日本サボテン史
『日本サボテン史』背表紙
(掲載 国立国会図書館月報 362号 1991.5)

<その他>

◆24) 社内報告 208 新聞投書史論 : 草創期の読者ジャーナリズム
中島善範〔著〕 〔東京〕: 朝日新聞社調査研究室, c1989
【US15-20】
世論形成で果たす役割の重みを増している新聞投書欄。その原点を見つめようと、近代的新聞の草創期である幕末・明治初期の投書を考察する。著者は朝日新聞東京本社で読者からの投書欄を担当していた。
(掲載 国立国会図書館月報 359号 1991.2)
◆25) 土佐和紙
高知県手すき和紙協同組合編 高知 : 高知県手すき和紙協同組合, 1990
【W991-331】
和装本で本文編、標本紙編に分かれる。本文編では土佐和紙の歴史・特色・現状などを和紙研究家がまとめ、標本紙編は150種に上る土佐和紙の標本が解説文とともに収められる。原料や染料に工夫の凝らされた標本の数々は見ごたえがある。
土佐和紙
『土佐和紙』
(掲載 国立国会図書館月報 364号 1991.7)
◆26) 日本トイレ博物誌
阿木香〔ほか〕執筆 ; 伊奈英次撮影 東京 : Inax, 1990
【GD55-E12】
株式会社INAXから出版された。日本各地を代表するトイレを写真ともに収録した「日本トイレ紀行」が大部分を占めるが、日本のトイレに関する考察や新聞記事・広告のあれこれ、年表なども充実している。展示のページは、INAXが収集するトイレ・コレクションの一部。姉妹編に『ヨーロッパ・トイレ博物誌』(海野弘〔ほか〕執筆 ; 伊奈英次撮影 東京 Inaxエクサイト事業部, 1988 【GG82-E1】、同 新装版 1990【GG82-E3】)がある。
日本トイレ博物誌
『日本トイレ博物誌』表紙
日本トイレ博物誌見開き
「INAXトイレ・コレクション」の一部(pp.110−111)
(掲載 国立国会図書館月報 364号 1991.7)
◆27) 紙の戦争・伝単 : 謀略宣伝ビラは語る
平和博物館を創る会編 東京 : エミール社, 1990
【GB531-E74】
太平洋戦争中に作成され散布された伝単(ビラ)500点を掲載する。日本陸軍作成のもの、連合軍作成のもの、抗日勢力作成のもの、中国軍作成のものに分かれ、カラー資料も豊富。解説や関係者による証言も収録される。
紙の戦争
『紙の戦争・伝単 : 謀略宣伝ビラは語る』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 361号 1991.4)
◆28) 岩崎文庫貴重書書誌解題 Ⅰ
東洋文庫日本研究委員会編纂 東京 : 東洋文庫, 1990
【UP72-E6】
国立国会図書館の関係機関、財団法人東洋文庫。その所蔵資料の大きな柱の一つ「岩崎文庫」(岩崎久彌旧蔵和漢書37,833冊)の書誌解題。日本の古写本と古刊本を収め、図録と解題から成る。すでに『岩崎文庫和漢書目録』が1934(昭和9)年に刊行されているが、蔵書内容に変動が生じたため編集された。2004(平成16)年に刊行されたⅠ【UP72-H12】は本書の補遺編。
岩崎文庫
『岩崎文庫貴重書書誌解題 Ⅰ』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 361号 1991.4)

<自費出版>

◆29) 新聞にみるハワイの沖縄人90年 戦前編
比嘉武信編著 〔Honolulu〕 : 比嘉武信, 1990
【DC812-E93】
沖縄出身移民の年代記。著者が3年をかけて、主に新聞から抜き出した記事で構成される。戦前編では、1900(明治32)年の第一回移民から太平洋戦争開始の1941(昭和16)年末までの出来事をまとめる。自費出版され、全国の図書館や関係者に無料配布された。
ハワイの沖縄人戦前
『新聞にみるハワイの沖縄人90年 戦前編』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 364号 1991.7)
※ 新聞にみるハワイの沖縄人90年 戦後編
比嘉武信編著 〔Honolulu〕: 比嘉武信, 1994
【DC812-E93】
“戦前編”刊行の4年後に出版された続編。1942(昭和17)年から1990(平成2)年末までを収める。印刷会社からの寄贈本。
注)戦後編は「本屋にない本」では扱っていません。
ハワイの沖縄人戦後
『新聞にみるハワイの沖縄人90年 戦後編』表紙

6. パネル紹介資料

◇30) 「町内会」の民俗学的研究 : 川崎市域の町内会と旧来の住民組織
田中宣一〔ほか〕編著 川崎 : 川崎市博物館資料収集委員会,1988
【AZ-1311-E139】
川崎市市民ミュージアムの調査・研究・展示活動のための基礎的データ収集に関連して行われた、調査研究報告。川崎市町内会組織調査団の名の下に、4人の研究者による共同研究の成果として刊行された。全町内会・自治会の会長へのアンケート調査、現地実態調査を基に、町内会の成立事情と性格、町内会相互の関係性について分析している。
町内会の民俗学的研究
『「町内会」の民俗学的研究 : 川崎市域の町内会と旧来の住民組織』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 337号 1989.4)
◇31) コノスカモスペルー : リマ日本人学校社会科副読本資料集
リマ日本人学校社会科資料作成委員会編
Lima : リマ日本人学校運営委員会,1990

【GH454-E5】
ペルーにある、リマ日本人学校の教師達によって社会科の副読本として製作されたもの。タイトルは、“Conozcamos el Peru(ペルーを知ろう)”からきている。小学部一年生から中学部の生徒までが使えるような内容になっている。
コノスカモスペルー
『コノスカモスペルー : リマ日本人学校社会科副読本資料集』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 365号 1991.8)
◇32) 街の資源古紙 : 紙のリサイクルと"再生紙"
東京 : 紙業タイムス社,1990
【EG274-E29】
1990(平成2)年当時、日本での古紙利用率は先進国中第1位だったが、資源保護とゴミ問題に対処するため、一層の再生紙利用が求められていた。本書は当時の再生紙をめぐる動向をまとめたもの。資料自体、数種類の再生紙で構成されている。
紙の資源古紙
『街の資源古紙 : 紙のリサイクルと"再生紙"』表紙
(掲載 国立国会図書館月報 361号 1991.4)
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