バストス移住地発信公文及び事業報告書

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憲政資料室 作成

請求記号
VE609-11
資料形態
マイクロフィルム
数量
2巻
主言語
日本語
歴史
バストス移住地は、サンパウロ州の西部に位置し、海外移住組合連合会の現地代行機関として設置された有限責任ブラジル拓植組合(ブラ拓)が購入し建設した。1929年度から入植がはじまったが、日本からの移住者が少なく在伯者の入植も進めた。当初の営農方針は、主作物をコーヒーとしていたが、折からのコーヒー豆価格の下落及びブラジル政府によるコーヒー植え付け制限により変更を余儀なくされた。特に1935年のコーヒーの霜害は、甘藷、米、煙草の栽培、畜産や養蚕への関心の高め、特に市場価格の上昇もあって綿花栽培への転作が増加した。バストス移住地は、1938年度にブラ拓からバストス産業組合(1933年2月創立)に継承された。
主な内容
バストス移住地事務所からブラ拓本部あてた公文綴及び事業報告書からなる。公文綴はバストス移住地入植初期の1931年度及び1932年度のもので、新規入植者や施設建設関係のほか、煙草種や綿花種の入手依頼などが含まれる。事業報告は1938年度及び1939年度のもので、1938年度にはブラ拓からバストス産業組合がバストス移住地を継承する際の記述がみられる。
資料の構成
≪ ≫内はリール番号:コマ番号
  • 発信公文綴 ブラジル拓植組合バストス移住地事務所
    昭和六年度中発公文綴 1931年10月~1932年3月≪R1:007-113≫  
    昭和七年拓発公文綴之壹 1932年4月~1933年3月≪R1:118-473≫
  • 事業報告書 バストス移住地
    昭和拾参年度≪R2:007-160≫
    昭和拾四年度≪R2:165-421≫
原所蔵機関
山中三郎記念バストス地域史料館
受入
当館では、2009年度にデジタル画像で収集し、2010年度にマイクロフィルム化した。
関連資料
関連文献
バストス移住地 : 組合事業による移住地建設の先駆農業拓植協会, 1967【334.462-N914b】
国立国会図書館デジタルコレクションで利用できる(国立国会図書館/図書館・個人送信限定公開)
利用上の注意
複写には山中三郎記念バストス地域史料館(Museu Historico Regional Saburo Yamanaka)の許諾が必要です。