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木彫仏の実像と変遷

大河書房/2013.6.

当館請求記号:KB71-L28


目次


木彫仏の実像と変遷*目次

  • 全編の概要
  • 第一編木彫仏の構造と用材1
    • 第一章木彫仏の基本構造とその変遷3
      • 一木造3
      • 割矧造―内刳りから見た構造の展開―6
      • 寄木造10
    • 第二章木彫仏の各時代に於ける動向と用材の流れ13
      • 飛鳥時代―樟木の時代―13
        • 1樟木による木彫仏の誕生について13
        • 2樟木の退場19
      • 天平時代I―乾漆系檜材木彫像誕生への胎動21
        • 1脱乾漆像及び塑像の心木の木彫化24
        • 2木心乾漆像の誕生25
        • 3寄木式木心と木骨式足枘26
        • 4枘立像の出現27
        • 5乾漆系木彫像の誕生と檜材31
        • 6天平後半から平安初頭の一木素木系と木心乾漆像32
        • 7檜の転身―構造材から木彫材へ―35
      • 天平時代II―一木素木系の動向・榧の台頭―36
        • 1榧の登場36
        • 2天平捻塑系全盛期に於ける木彫仏の動き39
        • 3日本の榧と同名異質のシナ榧について40
        • 4鑑真和上、榧の選択41
        • 5日本榧について42
          • 日本榧の源流43
          • 丸木舟から仏像用材へ―樟木と榧の共通性―45
          • 榧の動向47
        • 6仏像用材の基本条件49
        • 7檀像と檀像風と榧51
        • 8和風化のうねり―土性から木性への復帰―52
      • 平安時代初期・前期―榧・広葉樹一木素木系と檜一木漆箔像の併存55
        • 1天平末から平安初頭に見られる乾漆系漆箔像の二つの流れ55
        • 2平安時代前期の乾漆系漆箔像と一木素木像併存について57
      • 平安時代中期―檜寄木造漆箔像の完成―59
        • 1寄木造への展開59
        • 2寄木式木心乾漆像と寄木造木彫像の関連について65
        • 3金色相の呪縛―漆箔の系譜―66
      • 平安時代後期―檜材寄木造の対象の拡大=丈六仏から中小像へ69
        • 1末法思想と作善、榧・広葉樹の仏像の衰退69
      • 鎌倉時代72
        • 1鎌倉時代の寄木構造72
        • 2玉眼嵌入と鎌倉写実主義75
        • 3慶派の誕生―鎌倉彫刻の父康慶―77
        • 4東大寺南大門仁王像78
          • 仁王像の躰内に名を連ねた大仏師たち―その人間関係から仁王像を見る―78
          • 造仏所の機構と仁王像85
          • 仁王像の造像技法について86
          • 庶民の中の運慶と快慶89
      • 室町時代90
      • 江戸時代95
    • 第三章一木彫の動向101
      • 一木素木像の底流101
      • 木彫用材の流れ109
        • 1木彫仏に使用された樹種と主たる木彫用材について111
          • 114
          • 118
          • 樟木119
          • 122
          • 124
          • 姫小松125
          • 125
        • 2主要材の材質の比較128
        • 3広葉樹の仏像中国源流説について129
          • 散孔材の源流129
          • 環孔材の源流131
      • 鉈彫りについて132
        • 鉈彫りの誕生134
        • 技法・経費から見た鉈彫りの誕生135
      • 円空と木喰138
        • 1円空138
        • 2木喰140
    • 第四章解躰で見る木彫仏の木組みの実際145
      • 一木割矧造像の実際145
        • 1山梨 甲斐善光寺木造薬師如来立像145
        • 2群馬 追母薬師堂本造十二神将のうち午像147
        • 3栃木 西明寺木造十一面千手観音菩薩坐像148
      • 通常の寄木造等身像の木組み151
        • 1栃木 西明寺木造正観音菩薩立像151
        • 2群馬 光恩寺木造阿弥陀三尊像153
        • 3栃木 同慶寺開山大同妙喆坐像159
      • 千手観音菩薩像の木組み構造161
        • 1栃木 寿命院永徳寺前立十一面千手観音菩薩立像161
        • 2栃木 西明寺木造十一面千手観音菩薩立像163
      • 仁王像の木組みと技法165
        • 1栃木 東善光寺木造仁王像167
        • 2神奈川 光明寺木造仁王像のうち阿形像171
      • 丈六像の木組み構造176
        • 1東京 善明寺木造丈六阿弥陀如来坐像176
  • 第二編木彫仏の技法と材料181
    • 第一章漆と木彫仏183
      • 漆について183
      • 漆文化の源流189
        • 1中国漆文化の発祥と流れ 夾紵像(脱乾漆像)の誕生189
        • 2我が国の漆文化の源流196
      • 木彫仏の漆材料の作り方と用法200
        • 麦漆200
        • 木屎漆201
        • 錆漆202
        • 黒漆・朱漆204
        • 漆はんだ又ははんだ漆204
        • ベンガラ柿渋205
        • 漆作業を行う時は次の点に留意する205
      • 原木の調達及び製材と接合206
        • 原木の伐り倒し207
        • 原木の山落し207
        • 製材の道具と方法 [斧/手斧(与岐)/鉞/鉈/釿/鉇/楔]208
        • 接合の方法と材料 [釘/鎹/麦漆/糊漆/点付け接着/竹釘/千切り/柄差し/通い柄/相欠き/蟻柄/柄束/貰柄/像心束/焼漆/膠/焼材/木屎彫り/木屎綿]211
    • 第二章仏の金色相219
      • 金色相の誕生と展開219
      • 朱と黄金223
      • 金箔の歴史231
      • 我が国の製箔の歴史と箔打ちの歴史235
        • 1京箔から金沢箔へ235
        • 2加賀金箔の歴史236
        • 3日本の伝統的箔打ち技法238
          • 澄の製法239
          • 箔屋に於ける工程 [箔打紙/灰汁づくり/箔の打立て(小間打ち/中打ち/仕上げ打ち)/箔の抜き仕事/仕上げ]240
      • 金色相の技法245
        • 1水銀アマルガム鍍金=金けし245
        • 2箔鍍金の技法247
        • 3漆箔について248
          • 漆箔の技法249
          • 箔のあかし方252
          • 箔刷毛を使った箔押し [箔刷毛の作り方/箔刷毛を使った箔押しの手順]253
    • 第三章木彫仏の下地技法257
      • 堅地257
      • 泥地257
        • 仏像の彫り口と泥地258
        • 泥地の種類260
        • 泥地の技法 [膠下地(泥地)の調合/地つけ/水研ぎ]260
        • 泥地の補強262
    • 第四章木彫仏の仕上げ技法263
      • 厳飾263
        • 1金泥彩の技法263
          • 金泥彩A(下地に漆使用)264
          • 金泥彩B(下地に膠使用)265
        • 2截金の技法266
          • 截金とは266
          • 焼合わせ法267
        • 3截金の道具269
          • 竹刀269
          • 截金の糊270
          • 筆について270
        • 4貼作業270
      • 仏像と金箔271
      • 彩色の技法274
        • 1膠について274
          • 膠とは274
          • 膠の製法275
          • 膠液の作り方276
        • 2ドーサの技法278
          • ドーサ引き278
          • ドーサの作り方278
        • 3胡粉下地の技法279
        • 4彩色の絵具280
  • 第三編木彫仏の制作及び修理の実際283
    • 第一章木彫仏の制作技法285
      • 本躰の造像の実際285
      • 割首と玉眼の技法の実際289
        • 1割首の技法289
        • 2玉眼の技法293
      • 台座制作の実際298
        • 1蓮華座について298
          • 葺き寄せと魚鱗葺き298
          • 筋彫り蓮弁299
          • 蓮弁300
          • 蓮肉301
          • 蓮弁取付け方法と蓮華座の変化303
        • 2蓮華座の製作(蓮華の設計・木取り)304
      • 光背制作の実際310
        • 1光背について310
        • 2透し光背制作の工程312
        • 3光背考313
    • 第二章木彫仏の修復323
      • 木彫仏の損傷と修復の実際323
        • 1損傷323
        • 2木彫仏の修復325
      • 修復の実際329
        • 1解躰修理329
          • 像の再生と像に潜む情報329
          • 胎内墨書銘及び造立銘札331
          • 修理時の眼目[材質/材色/構造/接着材/首の仕様/目の仕様/表面技法/構造と組付け/後補部の発見]334
          • 解躰のやり方338
          • 矧ぎ目の処理341
        • 2復元修理について343
        • 3虫蝕と腐朽への対処345
        • 4剥落止349
          • 漆下地の処方349
          • 膠下地の処方350
        • 5表面修理351
        • 6古色の処方353
          • 素木の古色354
          • 金箔の古色355
          • 彩色の古色357
    • 第三章調査と診断359
      • 仏像の着衣359
        • 1法衣―袈裟と僧祗支―359
        • 2天部像の衣と着甲の名称及び彩色・技法について368
          • 広目天368
          • 梵天370
        • 3束帯衣装の名称と彩色373
      • 彩色像の文様374
        • 1我が国の文様の流れ374
        • 2各種の文様[唐草文/雲気文/有職文/畳座の文様・彩色/文様の系別]376
        • 3中世~近世の台座と文様385
      • 方位と四天王・十二神将像の色・配列について389
      • 構造・技法・材質の時代相互の関係392
        • 1構造・技法・材質の時代相互の関係表392
        • 2構造・技法・材質の時代相互関係表の利用法397
          • 造像年代の判明している像の構造・技法・材質の知り方397
          • 外見の特徴から造像の時代を推測する [玉眼か彫眼か/表面の下地は堅地か泥地か或は素地のままか/一木造か寄木造か/大きい像か小さい像か]398
        • 3材の識別 [針葉樹(檜系)/針葉樹(榧)/桜系/樟木]400
    • 第四章木彫仏制作の道具と手入れ405
      • 鑿と玉鋼 (和鉄)405
        • 1鑿の歴史405
        • 2踏鞴製鉄の復活407
        • 3鑿の構造と働き413
        • 4優れた鑿の条件415
        • 5木彫用鑿の製法422
      • 鋸・鉋・槌について423
        • 1423
        • 2427
        • 3429
      • 研ぎと砥石432
        • 1研ぎ432
          • 大工鑿と彫刻鑿の研ぎ(平鑿)433
          • 丸鑿の刃表の研ぎ435
          • 荒研ぎ [裏押し/平鑿の荒研ぎ/丸鑿の裏研ぎ(荒研ぎ)]436
          • 中研ぎ 平鑿439
          • 仕上げ(平・丸鑿)439
          • 鑿の直し [丸刃・損傷]440
          • 裏出し442
        • 2砥石443
          • 砥石の歴史443
          • 砥石の誕生444
          • 砥石の構成と働き444
          • 砥石の種類 [松浦砥/大村砥/伊予砥/備水砥/沼田砥/青砥/改正名倉/名倉砥/仕上げ砥・合せ砥]445
  • 参考文献453
  • 筆者(仏教造形研究所)が解躰・復元修理及び新規の制作等を行い、当著の参考資料となった主たる木彫仏、壁画等一覧456
  • 結び462
    • 写真撮影・資料提供・協力者464