世界の生涯学習 : 現状と課題
大学教育出版/2016.10.
当館請求記号:FH1-L162
目次
世界の生涯学習
-現状と課題-
目次
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はじめにi
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序論 輝いて生きる-学びこそ原動力-1
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1.広がる「生きづらさ」-競争・格差・貧困の中で-2
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(1)経済的効率性を最優先する新自由主義政策2
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(2)ツケは社会的弱者に2
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2.「輝いて生きる」身近な人びとに学ぶ-なかまたちと共に地域の主人公として-4
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(1)「ボランティア人生50年。学習と闘いにあけくれて」M.Yさん-福祉のまちづくりをとおして-5
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(2)「社会教育で生きがい発見し、自己実現」N.Mさん6
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(3)「まちづくりは人づくり」を貫くT.Nさん7
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(4)「ふれ合いの中でなかまと共に成長」A.Sさん8
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(5)「国籍を超えて共に生きられる社会に」M.Kさん9
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(6)「お金儲けより人儲け-学びは生きることの証-」K.Tさん9
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(7)「地域の遊びは子どもにとって権利」R.Oさん10
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(8)40年のボランティア体験-「学習もだいじ、実践もだいじ」-F.Nさん11
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(9)文化と社会教育を結ぶJ.Fさん12
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(10)社会教育職員として実践づくりの先端を走りきったAさんとKさん13
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(11)紡績工場から石油コンビナートまで綴るY.Sさん-生活記録と反公害にかかわって-14
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(12)市民として市長として教育と福祉の充実に尽力したM.Mさん-研究と実践を統一-15
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3.「輝いて生きる」人びとに見る特色-学びこそ、実践の礎-16
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総論 生涯学習の国際的動向-ヨーロッパを中心に-19
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1.グローバリゼーションの中の生涯学習19
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2.国際機関の生涯学習に関する政策-ユネスコを中心に-22
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3.ヨーロッパにおける生涯学習の形態-EUの政策との関連で-27
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4.日本の生涯学習政策29
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おわりに32
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第1部ヨーロッパ
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第1章ドイツ民衆大学の歴史・現状・課題36
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1.ドイツ教育制度における民衆大学の位置と役割36
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(1)概念的定義と原理的特色36
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(2)社会的役割38
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(3)民衆大学の歴史的性格-成立と転換-39
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2.事業構成の特色43
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(1)事業内容(講座)、受講者、職員43
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(2)協働、ネットワーク、市場志向44
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(3)事業と開催時間44
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3.受講者45
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(1)受講者の領域(テーマ)別の受講状況と年齢層の分布45
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(2)参加動機46
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(3)特定の受講者と目的グループ46
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4.職員と講師47
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(1)職員47
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(2)講師47
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5.管理運営と講座編成47
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(1)管理運営47
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(2)講座編成48
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6.法制度と財政48
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7.DVVの発展と国際化49
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(1)DVVの発展49
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(2)国際化のさらなる推進50
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8.民衆大学の将来的課題50
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第2章高齢化と労働の多様化に対応した英国型生涯学習再構築への試み-"Learning Through Life"(2009)の提言とその後の動向より-53
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はじめに53
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1.報告書("Learning Through Life")の策定経緯と概要54
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(1)報告書の策定経緯54
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(2)報告書の概要56
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2.報告書発行以降の3Lをめぐる進捗状況-進展と課題-62
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おわりに67
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第3章北欧における成人教育と民主主義の発展-スウェーデン学習サークルの事例を中心に-69
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はじめに69
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1.スウェーデン学習サークルの実施状況71
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2.民衆教育への国庫補助とその理念74
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3.学習サークルの創設と発展76
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4.民衆教育の担い手としての学習連盟79
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おわりに82
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第4章フランスにおける生涯学習関係職員(アニマトゥール)の構造と課題85
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はじめに85
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1.アニマトゥールの仕事内容86
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2.アニマトゥールの種類と社会的地位89
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(1)篤志的アニマトゥール89
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(2)民間職員アニマトゥール90
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(3)地方公務員アニマトゥール92
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3.アニマトゥール国家資格免状改革94
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まとめにかえて-内包する課題-96
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第2部北米・南米
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第5章アメリカ公立学校成人教育の歴史に見られる教育における公共性の理念100
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1.教育における公共性の概念とアメリカ進歩主義教育100
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(1)「教育」における「公共性」101
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(2)アメリカ進歩主義教育に見られる「自己決定」概念102
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2.アメリカ公立学校成人教育の歴史と理念104
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(1)公立学校成人教育(Los Angeles Unified School District Adult Education)106
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(2)コミュニティ・カレッジ(Los Angeles Community College District:LACCD)107
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(3)ロサンゼルス地域成人教育コンソーシアム(Los Angeles Regional Adult Education Consortium:LARAEC)109
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(4)アダルトスクール(Adult School)112
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3.アメリカ社会における教育の公共性と成人教育115
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第6章ブラジルにおける青年・成人教育の展開と特徴118
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はじめに118
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1.第6回国際成人教育会議への取り組み119
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(1)民衆運動と民衆教育運動の拡大119
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(2)参加と民主的手続き120
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(3)ナショナルレポートの特徴121
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2.青年・成人教育における参加と民主主義122
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(1)ブラジル社会における「青年」の位置122
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(2)ブラジルの青年の権利と青年運動123
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(3)学生・青年運動の歴史124
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(4)参加と民主主義125
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3.民衆教育としての青年・成人教育126
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(1)社会変革の実践への参加126
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(2)民衆教育としての青年・成人教育127
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(3)ラテンアメリカ・カリブ地域に広がる青年・成人教育128
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第7章ブラジルの識字教育-連邦直轄区の取り組みを中心に-131
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はじめに131
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1.ブラジルの識字教育をめぐる状況132
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(1)非識字率と機能的識字率132
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(2)ブラジルの学校教育制度134
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(3)識字教育キャンペーンと民衆教育135
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2.ブラジリア連邦直轄区の識字教育137
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(1)ブラジリア連邦直轄区の識字状況137
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(2)連邦直轄区の青年・成人教育138
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(3)識字連邦直轄区プログラム(PDFA)140
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おわりに-PDFAが残した課題-146
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第3部アジア
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第8章中国における教育の普及と生涯学習の展開-学習型都市の建設に向けた改革-150
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はじめに150
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1.「国家中長期教育の改革と発展計画綱要」に見る教育指針151
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2.生涯教育の地方性条例の制定と「学習型都市」の建設156
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3.生涯学習の普及と振興のための取り組み-「生涯学習活動ウィーク」の展開-161
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おわりに164
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第9章韓国の教育改革20年と平生教育168
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はじめに168
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1.平生教育法制の改編と平生教育推進体制の構築169
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2.主要な平生教育支援事業とその成果173
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(1)平生学習都市造成事業173
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(2)成人文解教育支援事業174
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(3)独学学位制度と学点銀行制度174
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(4)職業平生教育-平生学習中心大学と平生学習口座制度-175
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(5)多文化家庭平生教育支援事業176
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(6)平生教育士の力量と配置の強化177
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3.地域づくりと平生教育-学習を基盤とする地域共同体づくりへ-178
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おわりに179
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第10章東南アジア諸国におけるノンフォーマル教育とコミュニティ学習センター(Community Learning Center:CLC)-カンボジア、ラオスの事例-182
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1.アジア太平洋地域諸国の現状と人びとの学習活動182
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2.カンボジアにおけるノンフォーマル教育とCLC184
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(1)カンボジアの概要とCLCの設立184
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(2)カンボジアにおけるCLCの設立過程184
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(3)CLCの学習・活動実践186
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(4)シェムリアップ州チョンクニア村のCLC活動187
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3.ラオスにおけるノンフォーマル教育とCLC188
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(1)ラオスの概要188
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(2)CLCの設立過程188
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(3)CLCの学習・活動実践189
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4.CLCの学習活動に参画した学習者の声191
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5.カンボジア・ラオスのCLCにおける学習・活動実践の類型化の試み192
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第11章中央アジアにおける生涯学習-「継承」と「創造」の観点から-197
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はじめに197
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1.現代中央アジアにおける生涯学習198
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(1)ソ連期における生涯学習198
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(2)独立後の中央アジアにおける教育改革と生涯学習200
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2.国際成人教育の動向と中央アジア諸国203
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(1)ユネスコによる国際成人教育の進展とウズベキスタン203
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(2)ウズベキスタンにおけるDVVの取り組み205
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3.地域社会における人びとの学び207
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おわりに-新たな国づくりにおける生涯学習とは-210
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第4部現代日本の社会教育・生涯学習の課題
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第12章現下の社会保障としての「学び」-<社会>をつくりだす生涯学習へ-216
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1.「われわれ」の自明性の喪失216
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2.「社会教育終焉論」とその論理217
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3.近代的自我の確立と「自由」-「平等」219
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4.臨教審の亡霊221
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5.「個人の必要」と「社会の要請」との乖離223
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6.現下の社会保障としての「学び」225
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第13章社会教育と教育福祉論229
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はじめに229
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1.地域住民の生活課題と社会教育231
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(1)生活課題の深刻化と社会教育231
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(2)協同活動による生活課題への接近233
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2.教育福祉の視座としての社会教育234
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(1)社会教育と教育福祉の視座234
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(2)丁寧な人間関係に基づく協同235
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3.地域自治体づくりと地域生活文化運動236
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(1)自立した地域自治体づくりとしての地域協同236
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(2)地域生活基盤の創造に向けた地域生活文化運動238
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おわりに239
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第14章地域社会教育の実践と課題-子どもと青年の人格形成支援-243
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1.1990年代以降の子ども・青年の生育環境243
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(1)貧困と経済的格差243
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(2)学校の機能不全-「いじめ」と不登校-244
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(3)不安定就労と「ブラック企業」244
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(4)結婚・家族形成の危機245
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(5)地域社会形成の担い手246
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2.2010年代の子ども・青年世代の生活課題247
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(1)貧困・格差問題247
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(2)就労問題248
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(3)恋愛・結婚・家庭問題248
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(4)友情・なかまづくり問題248
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(5)情報化社会における教養問題248
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(6)地域づくり問題248
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3.子ども・青年の要求実現と人格形成249
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4.学校教育における人格形成支援の不均衡250
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5.社会教育における人格形成への支援252
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6.生活史学習に見る子ども・青年の集団形成と人格形成253
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7.子ども・青年の生活領域と人格形成259
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8.子ども・青年の人格形成支援のために260
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第15章現代日本の社会教育・生涯学習をめぐる課題-社会教育の自由と自治をめぐって-262
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はじめに262
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1.社会教育における自由と自治をめぐって264
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2.九条俳句不掲載事件と社会教育の自由266
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3.社会教育施設への指定管理者制度の導入について270
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4.「公的サービスの産業化」と「公共施設再生計画」272
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5.教育委員会に対する首長権限の拡大と自治体社会教育行政の再編275
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おわりに277
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おわりに280
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索引282
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執筆者紹介287