軍政官府(Military Government Teams)は、1950年5月10日軍政長官によって作成された施策・方針の実施、その実効性と状況についての観察及び報告を任務として、琉球列島全体、奄美群島、宮古群島、沖縄群島、八重山群島にそれぞれ設置された(琉球列島軍政府本部一般命令第32号)。1950年12月15日琉球民政府の設置に伴い、軍政官府は民政官府となった(琉球列島米国民政府本部一般命令第1号)。その後、琉球民政官府と沖縄民政官府の職責は段階的に各局に移管され、1951年6月30日琉球民政官府(一般命令第44号)、同年10月19日沖縄民政官府が廃止された(一般命令第54号)。1953年12月25日には奄美大島が返還され、奄美民政官府が廃止され、宮古民政官府と八重山民政官府のみが存続した。