(1) Accession no. 63A-2534: U. S. Marine Corps Geographic File, 1940-1949 ※含まれる主な作戦地域は、中国(主に華北)、ガダルカナル。ほかに、ハワイ、マキン(ギルバート諸島)、ミッドウェー、フィリピン、ウェーキ。対日戦以外のアイスランド関係資料も含まれている。中国関係文書は主として終戦後の占領関係のもので、現地日本軍の降伏文書なども含まれる。ハワイ関係文書には、真珠湾攻撃時の海兵隊の報告書も含まれる。
(2) Accession no. 65A-5188: U. S. Marine Corps Geographic File, 1940-1945 ※マーシャル諸島、ニューブリテン、ニューギニア、沖縄、フィリピン。ほかに、パラオ諸島、ラッセル諸島、サモア、トラックなど。太平洋戦域以外に、シチリア関係資料もあり。特に、沖縄上陸作戦関係文書約30箱には軍団・タスクフォースレベルから大隊レベルまでの作戦計画書および作戦報告書や、陸軍の第10軍の各種報告書などが含まれる。
(4) Accession no. 65A-4556: U. S. Marine Corps Geographic File, 1940-1945 ※ブーゲンビル、ギルバート諸島、硫黄島、日本本土、グアム、サイパン、テニアン等マリアナ諸島。ほかに、アッツ、キスカ、ソロモン諸島など。特に、日本本土関係文書約18箱には終戦直後の米軍の初期占領関係文書が含まれている。たとえば、横浜・横須賀・館山地域や佐世保・長崎・北九州地域での海兵隊の活動報告が含まれるほか、それらの上位組織である第3艦隊、第5艦隊、第6軍などの占領初期の活動報告も含まれている。また、約28箱にのぼる硫黄島関係文書には作戦計画書・報告書のほか、日本軍に対する心理戦関係文書や諜報関係文書も含まれている。
オマール・プファイファー准将(Omar T. Pfeiffer、略号F-111)が1941年4月~1943年6月の米太平洋地域司令官兼米太平洋艦隊司令長官付き勤務、1943年6月~1945年11月の合衆国艦隊司令長官付き海兵参謀としての勤務、1945年11月~1946年2月の第7艦隊司令官付き勤務、の3つの期間中に職務遂行のために維持していたファイル。文書は、組織順、件名のアルファベット順、作戦の地理区分順の3種類に分かれている。海兵隊による著名な作戦のコードネーム(Iceberg=沖縄作戦、等)を冠したフォルダーを多く含んでいるので、「地理ファイル」の文書と併せて利用すると便利。