江戸期以前日本出版文化史年表（増補版）　1

 〔奈良〕

百万塔陀羅尼
「無垢淨光陀羅尼」
（日本最古の印刷物）（塔の画像はこちら）

 〔平安〕

10～12世紀
天皇、貴族の発願による摺経、摺仏がおこなわれる 

「毘沙門天王画像」
（摺仏）

建久3年
(1192) 

〔鎌倉〕 

「往生要集」
（日本人著述の最初の開版）

「佛母大孔雀明王經」
（東寺版）

「往生拾因」
（浄土教版）

「新請来経等目録」
（高野版）

建治3年～弘安2年
(1277～1279)

「大毘盧遮那成佛經疏」
（高野版）

「虚堂和尚語録」
（五山版）

「黒谷上人語燈録」
（平仮名交じり版本のはじめ　：　浄土教版）

「妙法蓮華經」
（消息経）

WA3-18
＜正慶頃＞
(1332～1333)

「成唯識論述記」
（春日版）

建武3年
延元元年
(1336)

 〔南北朝〕

「首楞嚴義疏注經」
（師直版）

「夢中問荅集」
（片仮名交じり版本では最古のもの　：　五山版）

WA6-9
＜室町時代補刻＞

「梵字悉曇字母并釋義」
（高野版）

「蒲室集疏」
（天龍寺版）

「論語」
（正平版　：　刊年明確な、わが国最初の経書の開版）

「了菴和尚語録」
（臨川寺版）

「重新點校附音増註蒙求」
（五山版　：　陳孟栄刻）

「大報父母恩重經」
（挿絵入刊経）

「新刊五百家註音辯唐柳先生文集」
（臨川寺刊　：　兪良甫刻）

「成唯識論」
（春日版）

「聚分韻略」
（五山版　：　仏書以外で出版された最初の国書　：　刊記のある最古の版は応永19年(1412)刊）

明徳3年
元中9年
(1392) 

〔室町〕

「藏乘法數」
（大内版）

「聚分韻略」
（薩摩版　：　三重韻形式の刊本の最初）

「新編名方類證醫書大全」
（医書のはじめ　：　阿佐井野版）

「論語」
（天文版　：　阿佐井野版）

「新刊勿聽子俗解八十一難經」
（医書挿絵本）

「五味禪」
（五山版挿絵本）

「夢中問荅集」
（足利で刊行）

「中州集」
（五山版）

「佛果圜悟禪師碧巖録」
（美濃版）

「節用集」
（饅頭屋本）