昭和23年9月7日 閣議決定

収載資料：昭和財政史　終戦から講和まで　第17巻　大蔵省財政史室編　東洋経済新報社　1981　p.1132　当館請求記号：DG15-19

一　酒類密造の横行は、酒税の収入及び主食の供出を阻害すること著しいので、本年産米の出廻り期を契機として、全国的かつ継続的な密造取締を徹底的に行うものとする。
二　関係各庁は一体となってこれに当ることとし、その連絡のため中央及び地方に酒類密造対策協議会を設ける。
三　正規の酒類の供給が少いことが、密造の大きな原因の一となっており、他面財政需要に応ずる酒税収入の確保を困難にしているので、酒類用原料の割当を可及的増加するよう努力する。
四　本取締に要する経費については予算上の措置を講ずることとする。