当面の乳価対策について

昭和33年8月22日 閣議決定

収載資料:弘報だより 10(24) 農林省 1958.8 pp.1-2 当館請求記号:Z610.5-Ko2

当面の酪農事情に対処して、緊急に次の要領による対策を講ずるものとする。
1.さきに乳業者から生産者団体に対して申し入れのあつた本年7、8月における生産者乳価の引下げは、見送り、6月の水準を維持するよう乳業者に勧奨する。
2.飲用牛乳の消費者価格を8月中に引き下げるよう措置する。
3.本年度における飲用牛乳等の学校給食計画について、既定計画を拡大(生乳10万石分)して実施するとともに輸入脱脂粉乳を調整して国産脱脂粉乳(645万ポンド)を学校給食の用にあてる。
4.工場、事業場等における飲用牛乳の集団消費の普及運動を促進するとともに、牛乳、乳製品の消費を拡大するため有効な調査および啓蒙事業を行う。
なお、飲用牛乳の消費者価格については、東京、横浜については8月25日から一合15円、14円のものをそれぞれ1円値下げし、その他の都市については9月中に漸時値下げをすることになつている。