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United States Codeの各種索引の利用方法

アメリカ合衆国
United States Codeの各種索引の利用方法

ここでは、United States Code(U.S. G.P.O.【CU-3-2他】以下、「U.S.C.」と記載)の各種索引の概要と、その利用方法について記載します。

用語の日本語訳等については、松橋和夫「アメリカ連邦議会上院における立法手続」国立国会図書館デジタルコレクションへのリンク『レファレンス』 2004.5, pp.7-36【Z22-554】における記載を参考にしています。
なお、【 】内は当館請求記号です。

目次

1. United States Codeの各種索引
2. Table I Revised Titles
3. Table II Revised Statutes 1878
4. Table III Statutes at Large
5. Popular Names Index
6. 各種索引の利用例

1. United States Codeの各種索引

「U.S.C.」には、各種のTableやIndexがあり、連邦法を調べる上で役立ちます。以下に、そのおもなものを紹介します。

これらの中でよく使われるのは、「Popular Names Index」と「Table III Statutes at Large」です。

「Popular Names Index」は、制定時法の法律名から法律番号等を調べる際に便利です。
「Table III Statutes at Large」は、制定時法の各条に関して、その現状を参照するために用います。

なお、「U.S.C.」については、以下のページもご参照ください。

2. Table I Revised Titles

「Table I Revised Titles」は、「Table III Statutes at Large」を参照した際に、「Status」欄に「Rev.T」とあった場合等に活用します。

「U.S.C.」の「Title(編)」は、適宜、再編成、廃止や統合が行われるため、このような改編が行われた後に、このTableを利用することになります。

OLRC(Office of the Law Revision Counsel)のウェブサイト外部サイトへのリンク外部サイトへのリンク上でも、このTable外部サイトへのリンク外部サイトへのリンクを見ることができます。

「Table I Revised Titles」を参照する必要がある場合の一例を、以下に紹介します(OLRCのウェブサイトを用いたものです)。

    • 1942年法律第1号について、現行の状態を確認する場合

Table III Statutes at Large外部サイトへのリンク外部サイトへのリンク」で、1942年を選択し、ch1外部サイトへのリンク外部サイトへのリンクを選択します。
この法律は、1条のみからなり、「U.S.C.」の「Title」欄には「34」、「Section」欄には「691」と書かれています。

通常は、この法律の現行の状態は「USC」第34編第691条を参照すればよいのですが、「Status」欄に「Rev. T.」と書かれています。「U.S.C.」の「Title 34 Navy」は、1956年に廃止されているためです。

現行の状態を知るには、さらに続けて「Table I Revised Titles外部サイトへのリンク外部サイトへのリンク」を参照する必要があります。このTableにおいて、Title 34 Section 691を見ると、「Parallel Table B under Title 10」を参照するようにとの記載があります。

「Parallel Table B under Title 10」は、(旧)第34編の各条が、現在、第10編のどの条にあたるかの対照表です。この「Table B」で「Title 34 Former Sections」の691を見ると、「Title 10 New Sections」に「Rep.」と記載されており、現在は、この条が廃止されていることがわかります。

なお、長く欠番だったTitle 34は、2017年9月以降、「Crime Control and Law Enforcement」という新しい名称で使われています。

3. Table II Revised Statutes 1878

「Table II Revised Statutes 1878」は、「Revised Statutes」の各条が、「U.S.C.」においてどの条文に該当するかを示す対照表です。また、「Table III Statutes at Large」を参照した際に、「Status」欄に「R.S.」とあった場合にも用います。

OLRCのウェブサイト外部サイトへのリンク外部サイトへのリンク上でも、このTable外部サイトへのリンク外部サイトへのリンクを見ることができます。

    • Revised Statutes【CU-3-1】について

制定順法律集の「Statutes at Large」では、法律や条文の廃止、改正、失効等の現状が確認しづらかったため、「U.S.C.」の刊行が始まる1926年より前にも、アメリカでは全連邦法を法典化する試みがありました。

「Revised Statutes」は、1789年から1873年までの「Statutes at Large」に掲載されている「Public Law」から、廃止、失効したものを除き、74編に分類し直したものを議会で再制定した法律集で、1875年に刊行されました。

その後、1878年に第2版が、1877年までの法律に基づき作成されました。しかし、連邦議会で再制定されなかったため、「Statutes at Large」との間に齟齬がある場合は「Statutes at Large」の記述が優先するとされています。

その後、新たな「Revised Statutes」は編纂されませんでした。

なお、「Revised Statutes」の第2版は、「Statutes at Large」第18巻パート1として刊行されています。

4. Table III Statutes at Large

「Table III Statutes at Large」は、制定時法を制定順に配置し、各条が「U.S.C.」上で、どの編、どの条に該当するかを示す対照表です。制定時法の情報から、現行法の状態を調べる場合に用います。

なお、「Status」欄の記載によっては、「Table I Revised Titles」、「Table II Revised Statutes 1787」を、さらに参照する必要もあります。

(「2.Table I Revised Titles」および「3.Table II Revised Statutes 1878」を参照)

5. Popular Names Index

「Popular Names Index」(または「Popular Name Tool外部サイトへのリンク外部サイトへのリンク」)は、制定時法の「Short Title」から、法律に関する情報を調べるための索引です。

法律は、Short Titleのアルファベット順に掲載され、それぞれの法律の、法律番号、「Statutes at Large」の掲載箇所がわかるようになっています。

(「Short Title」については、「6.各種索引の利用例」(1)の[1]や前述の「アメリカ法の調べ方(連邦)」の「1-4.制定時法の調べ方」を参照)

6. 各種索引の利用例

上で紹介した各種索引の利用例として、2001年に制定された愛国者法について調査する場合を見てみます。

(1) 制定時の愛国者法の条文を見たいとき

    • 紙の資料を用いる場合

法律番号等を調査するため、「U.S.C.」の「Popular Names Index」を「USA PATRIOT Act」で引きます。

「Uniting and Strengthening America by Providing Appropriate Tools Required to Intercept and Obstruct Terrorism Act of 2001[1]を参照せよ」との指示があります。

法律番号等は、「Pub. L. 107-56, Oct. 26, 2001,115 Stat. 272」(「公法律第107議会第56号 2001年10月26日制定 Statutes at Large第115巻272ページ以下に掲載」の意味)であるとわかります。

    • OLRCのウェブサイトを用いる場合

法律番号等を調査するため、「Popular Name Tool外部サイトへのリンク外部サイトへのリンク」を「USA PATRIOT Act」で検索します。

「Uniting and Strengthening America by Providing Appropriate Tools Required to Intercept and Obstruct Terrorism Act of 2001を参照せよ」との指示があります。

法律番号等は、「Pub. L. 107-56, Oct. 26, 2001,115 Stat. 272」(「公法律第107議会第56号 2001年10月26日制定 Statutes at Large第115巻272ページ以下に掲載」の意味)であるとわかります。

115 Stat. 272のハイパーリンクをたどると、「Statutes at Large」の第115巻272ページ外部サイトへのリンク外部サイトへのリンクが表示されます。

また、Pub. L. 107-56のハイパーリンクをたどると、「Table III Statutes at Large」における同法のページ外部サイトへのリンク外部サイトへのリンクが表示されます。

同法の各条について「Stat.Pg.」のハイパーリンクをたどると、「Statutes at Large」における、その条が掲載されたページが表示されます。

(2) 現在、愛国者法の各条が、どのような状態であるかを見たいとき

    • 紙の資料を用いる場合

まず、(1)と同じく、「U.S.C.」の「Popular Names Index」を用いて法律番号等を調査します。

次に、「Table III Statutes at Large」で、「Statutes at Large」の第115巻272ページ以下の箇所を見ます。

そこで示されているとおりに、「U.S.C.」の各編で、それぞれの条を参照します。

    • OLRCのウェブサイトを用いる場合

Popular Name Tool外部サイトへのリンク外部サイトへのリンク」を(1)の手順で検索します。

Pub. L. 107-56のハイパーリンクをたどると、「Table III Statutes at Large」における同法のページ外部サイトへのリンク外部サイトへのリンクが表示されます。

各条について、「United States Code」欄中の「Section」欄のハイパーリンクをたどると、「U.S.C.」における該当条文が表示されます。



[1] 「Uniting and Strengthening America by Providing Appropriate Tools Required to Intercept and Obstruct Terrorism Act of 2001」の法律名は、「An Act to deter and punish terrorist acts in the United States and around the world, to enhance law enforcement investigatory tools, and for thoer purposes」です。
同法の第1条(a)に、「Short Title」として「Uniting and Strengthening America by Providing Appropriate Tools Required to Intercept and Obstruct Terrorism (USA PATRIOT ACT)Act of 2001」と規定されており、この名称が「U.S.C.」の「Popular Names Index」に掲載されています。

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