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正倉院文書

ここでは、正倉院文書の概要や調べ方についてご案内します。

【 】内は当館請求記号です。各専門資料室などで開架している資料は、請求記号に続けて以下の略号を付しています。
 人文:東京本館人文総合情報室
 関西:関西館総合閲覧室
 特に記載のないものは、すべて東京本館書庫閉架資料です。

目次

1. 正倉院文書とは
2. 正倉院文書の本文
2-1. 影印(写真版)
2-2. 翻刻(活字版)
3. 文書の収録箇所の探し方
4. 紙背文書や文書の接続を調べる
5. 正倉院文書についての入門書
6. 展覧会の図録など

 

1. 正倉院文書とは

 正倉院文書とは、奈良時代に東大寺写経所で作成された文書群で、正倉院の宝庫に伝来したものです。今日伝わる奈良時代文書のほとんどを正倉院文書が占めています。
 東大寺の写経・造寺・造仏事業に関する史料のほか、写経文書の裏(紙背文書)に戸籍・計帳などを含む日本古代史の基本史料です。正集、続修、続修後集、続修別集、塵芥文書、続々修に類別され、現在は宮内庁正倉院事務所で管理されています。

(参考)『日本歴史「古文書」総覧』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(新人物往来社 1992 歴史読本特別増刊. 事典シリーズ ; 第14号 【GB39-E33】人文) 「正倉院文書」(pp.290-291)

 

2. 正倉院文書の本文

2-1. 影印(写真版)

 宮内庁正倉院事務所所蔵の原文書は閲覧できませんが、以下の影印版があります。

  • 宮内庁正倉院事務所 編『正倉院古文書影印集成』1~14【YQ5-248】・15国立国会図書館の所蔵情報へのリンク【YQ5-H40】・16国立国会図書館の所蔵情報へのリンク【YQ5-H72】・17国立国会図書館の所蔵情報へのリンク【YQ5-H103】(八木書店 1988- )
     正集(第1~4冊)、続修(第5~8冊)、続修後集(第9~11冊)、続修別集(第12~14冊)、塵芥文書裏(第15~17冊は刊行済、第18冊は未刊)は刊行されていますが、続々修は未刊です(2015年11月現在)。後述「2-2.翻刻(活字版)」の『大日本古文書』に未収のものも収録しています。
     続々修が未刊のため、続々修に含まれている写真を見るには、宮内庁作成、高橋写真マイクロ写真部複製によるマイクロフィルムを利用することになります。当館未所蔵ですが、所蔵館はCiNii Books外部サイトへのリンク(国立情報学研究所)(http://ci.nii.ac.jp/books/)でフリーワード検索欄に「正倉院文書 マイクロ」と入力して検索できます。
     該当の文書がどの巻に入っているかは、後述「3.文書の収録箇所の探し方」を参照してください。

2-2. 翻刻(活字版)

  • 東京帝国大学文学部史料編纂所 編『大日本古文書』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク第1~25(東京帝国大学 1901-1940 【GB22-4】)(国立国会図書館デジタルコレクション(第8~25))
     正集、続修などの類別でなく、編年で構成されています。一部収録されていない文書があります。「奈良時代古文書フルテキストデータベース」※(東京大学史料編纂所)が索引代わりに使えるほか、イメージ画像も見られます。

    ※奈良時代古文書フルテキストデータベース
     東京大学史料編纂所データベース外部サイトへのリンク(東京大学史料編纂所)(http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/db.html)
     >データベース選択画面>全文の検索>奈良時代古文書フルテキストデータベース

 

3. 文書の収録箇所の探し方

 見たい文書がどの巻に収録されているのかを探すには、次の方法があります。

  • 奈良時代古文書フルテキストデータベース(東京大学史料編纂所)(上述「2-2.翻刻(活字版)」参照)
     キーワード、文書名、年月日などで検索でき、『大日本古文書』の収録巻・頁がわかるほか、『大日本古文書』のイメージ画像を表示できます。

 冊子の索引には次のものがあります。

  • 直木孝次郎 編『正倉院文書索引 : 官司・官職・地名・寺社編』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(平凡社 1981 【GB196-20】人文)
     索引語から『大日本古文書』の収録巻・頁が調べられます。
     巻末の「正倉院文書研究文献目録」は、明治期から1979年までの単行書・論文を収録しています。 
  • 関根真隆 編『正倉院文書事項索引』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(吉川弘文館 2001 【GB196-G17】人文、関西)
     織物、食料、調度品などの物名語を索引語とし、『大日本古文書』収録巻・頁が調べられます。

 以上の2冊は人名から検索できないので、人名から冊子で検索する際には、次の人名辞典を使います。

  • 竹内理三, 山田英雄, 平野邦雄 編『日本古代人名辞典』(吉川弘文館 1958-77 7冊【281.03-Ta573n】人文、関西)(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館送信)
     各項目の出典に漢数字と頁のみ掲載されているものが、『大日本古文書』の巻・頁に当たります。

 

4. 紙背文書や文書の接続を調べる

 現在の正倉院文書は、江戸時代の整理で成巻されたもので、当初の文書の排列とは異なっています。影印(写真版)の『正倉院古文書影印集成』が現行文書の排列で構成されているのに対し、次に挙げる『正倉院文書目録』では、裏にどの文書があったのか、また、当初の正倉院文書がどのように接続されていたかを調べることができます。
 ただし、文書名、断簡の切れ目、年次などはありますが、文書の本文は掲載されていません。

  • 東京大学史料編纂所 編纂『正倉院文書目録』(1987- )
     東京大学刊【GB196-E18ほか】と東京大学出版会刊【GB196-36ほか】がありますが、内容は同じです。正集、続修などの類別順。「大日本古文書対照目録」を付しています。第7冊(続々修)まで刊行済(2015年11月現在)。

    (参考)正倉院文書マルチ支援データベース
    東京大学史料編纂所データベース外部サイトへのリンク(東京大学史料編纂所)(http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/db.html)
    >データベース選択画面>史料の所在>正倉院文書マルチ支援データベース
     研究者向け。文書の断簡単位での検索ができ、接続や裏面(紙背)の文書がわかります。
     断簡に記された史料についての研究文献の該当頁もわかります。

 

5. 正倉院文書についての入門書

 

6. 展覧会の図録など

  • 国立歴史民俗博物館 編『正倉院文書拾遺』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(国立歴史民俗博物館 1992 【YP6-125】)
     正倉院の宝庫以外で所蔵されている正倉院文書75点の図版と解説を掲載しています。
  • 『正倉院展六十回のあゆみ』(奈良国立博物館 2008 【K131-J26国立国会図書館の所蔵情報へのリンクK131-J12国立国会図書館の所蔵情報へのリンク】)
     正倉院展には正倉院文書も出典されており、本書は、第60回(2008年)までの正倉院展に出品された文書の索引として使えます。正倉院展の図録は、40回(1988年)以降は『正倉院展』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(奈良国立博物館 年刊 【Z42-434】)、それ以前は図書扱いのため個別の請求記号(【K16-102】ほか)。
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