朝鮮の歴史上の人物について調べる

朝鮮の歴史上の人物(日本統治期以前の朝鮮人)を調べるために役立つ主要な情報源をご紹介します。現代の人物については、リサーチ・ナビの「韓国・北朝鮮の現代の人物について調べるには」をご参照ください。
【 】内は当館請求記号です。

1.日本語の事典類

1-1.総合的な事典

主要な事典について、収録人数が多い順に紹介します。

  • 朝鮮総督府編『朝鮮人名辞書』(朝鮮総督府中枢院 1937 【R282.1-C54ウ】)
    上古以来の人物約13,000名を収録しています。排列は字画順で、巻末に字号諡索引、五十音順索引を付しています。本編索引とも、国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧できます。
  • 朝鮮総督府編『朝鮮人名辞書』(第一書房 1977 【GE12-20】)
    朝鮮総督府中枢院昭和14年(1939年)刊の複製版です。
  • 『朝鮮人名資料事典』(日本図書センター 2002 【GE12-H1, GE12-H4~6】)
    日本統治期に出版された人名資料を複製したもので、6冊からなります。うち、第1巻と、第4-6巻が日本語で書かれています(第2, 3巻『朝鮮紳士宝鑑』(1914年)は朝鮮語)。
    第1巻『朝鮮紳士名鑑』(1911年)の複製版で、当時の王族5名、貴族76名、紳士約2,000名を収録しています。一部の人物については、肖像写真も掲載されています。排列は一部乱れがありますが、概ねいろは順です。
    第4巻、 第5巻第6巻は『朝鮮功労者銘鑑』(1935年)の複製版で、「第二 朝鮮功労者銘鑑」に、朝鮮総督府設置後25年間の有功者約3,000名(日本人を含む)を収録しています。一部の人物については、肖像写真も掲載されています。排列は五十音順です。
  • 木村誠 [ほか]編『朝鮮人物事典』(大和書房 1995 【GK15-E6】)
    古代から現代までの各時代区分、文学、学術研究、近現代の文化、在日朝鮮人の活動といったテーマ別に構成された人物事典です。外国人も含め、627名を収録しています。巻末に五十音順の索引を付しており、立項されていない人物も含めて、約1,600名を検索できます。

1-2.レファレンス事典

  • 日外アソシエーツ 編集『東洋人物レファレンス事典』(日外アソシエーツ 1984 【GE12-43】)
    朝鮮人を含む東洋の人物について、どの事典にどのような見出しで情報が掲載されているかを調べられる事典です。排列は五十音順で、五十音順、アルファベット順、漢字総画順の索引を付しています。分野別の分冊も出版されています(文芸編 【GE12-L1】、政治・外交・軍事篇 【GE12-L2】、美術・音楽・芸能篇【GE12-L4】)。

2.朝鮮語の事典類

2-1.総合的な事典

主要な事典について、収録人数が多い順に紹介します。

  • 임종욱 편 ; 동방한문학회 감수『韓國歷代人名事典』(이회문화사 2009 【GE12-K27】)
    1900年以前に生まれた人物約22,000名を収録しています。記述内容は簡潔で、肖像画や写真は掲載されていません。排列はハングル字母順で、巻末に字母順索引を付しています。
  • 한국정신문화연구원편『한국 인물 대사전(韓国人物大事典)』(한국정신문화연구원 1999 【GE12-K15】)
    古代から現代(1998年以前の物故者)までの人物約16,000名を収録しています。一部の人物については、肖像画や写真も掲載されています。排列はハングル字母順で、「ㄱ-ㅅ」「ㅇ-ㅎ/부록」の2冊からなります。付録として「王室世系図」等を掲載しています。
  • 韓國人名大事典編纂室編『韓國人名大事典』(新丘文化社 1967 【GE12-K16】)
    1966年以前の物故者約11,000名を収録しています。一部、説話や古典に登場する人物も含みます。一部の人物については、巻頭の「写真版」に写真が掲載されています。排列はハングル字母順で、索引はありません。

2-2.肖像画

  • 이강칠[ほか][著]『歷史人物肖像畵大事典』(현암사 2003 【GE12-K18】)
    朝鮮時代の人物を中心に、約250名について、解説と原色の肖像画を収録しています。全体を王、官吏、僧侶に分け、その中を生没年順で排列しています。巻末に、ハングル字母順の索引を付しています。

2-3.索引

  • 國家報勳處[編]『大韓民國獨立有功人物録 : 1949-2002年度褒賞者』(國家報勳處 2002 【GK15-K36】)
    1949年から2002年までに、大韓民国政府から叙勲・褒章を受けた9,174名の人物の索引です。詳細な人物情報が収録されている『獨立有功者功勳錄』【GK15-K3】の掲載巻、ページを検索できます。

3.朝鮮語のウェブサイト