著者の没年は、著作権の保護期間を調べる際などに必要となります。ここでは、その調べ方を紹介します。
書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。
目次
1.図書館のOPACなどで調べる
1-1.日本人著者
1-2.外国人著者
2.参考図書で調べる
2-1.著作権者の連絡先を調べるツール
2-2.物故人名事典など
3.新聞記事(訃報など)から調べる
3-1.新聞データベース
3-2.新聞記事索引
4.著作権について
1.図書館のOPACなどで調べる
図書館のOPAC(オンライン蔵書目録)などを検索して、書誌情報の「著者標目」(例:「夏目, 漱石, 1867-1916」)に、著者の没年が含まれている場合があります。
1-1.日本人著者
- 国立国会図書館オンライン
資料ごとに、「書誌情報」画面中の「個人著者標目」を参照してください。著者の生没年が記載されている場合があります。 - 国立国会図書館デジタルコレクション
資料ごとに、画面左端「書誌情報」のうち「公開範囲」を参照してください。「インターネット公開(保護期間満了)」とあれば、著作権の保護期間は満了しています。 - Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)
当館が作成した著者標目を検索することができます。 - 青空文庫
「著作権の消滅した作家名一覧」を参照してください。
1-2.外国人著者
世界各国の国立図書館のOPACを検索すると、著者標目に生没年が記載されている場合があります。
- Library of Congress Online Catalog
(米国議会図書館)
(http://catalog.loc.gov/) - Explore the British Library
(英国図書館)
(http://explore.bl.uk/)
各国の国立図書館が作成したデータを検索できるVIAF(バーチャル国際典拠ファイル)もあります。
2.参考図書で調べる
2-1.著作権者の連絡先を調べるツール
- 『文化人名録』(日本著作権評議会ほか 【GB13-G12ほか】)
※別書名:『著作権台帳』
現在、下記の版で刊行が終了しています。
冊子体:第26版(2001 【GB13-G12】)
CD-ROM版:2002年版(2002 【YH231-2516】)※国立国会図書館オンラインから資料請求し、東京本館音楽・映像資料室でご利用ください。
著作、略歴、著作権者の連絡先などが記載されています。 - 日本文芸家協会 編『文芸年鑑』
(新潮社 年刊 【Z42-41】)
巻末に「文化各界名簿」、「著作権継承者名簿」が収録されています。
2-2.物故人名事典など
下記の資料のほか、一般的な人名事典類は東京本館人文総合情報室で開架しています。
- 『人物レファレンス事典 明治・大正・昭和(戦前)編』
(新訂増補 日外アソシエーツ 2000 【GB12-G5】)
主要な人物事典、百科事典など72種に記されている日本人の総索引です。生没年や簡易な伝記も記載されています。約47,000人が収録されています。 - 『人物レファレンス事典 郷土人物編』(日外アソシエーツ 2008 【GB12-J8~9】)
上記「明治・大正・昭和(戦前)編」に採録されていない、県別の人物事典、県別百科事典など111種に収録された人物の索引です。約93,000人が収録されています。 - 『外国人物レファレンス事典. 20世紀』1-7(日外アソシエーツ 2002 【GK2-G10】)
上記「明治・大正・昭和(戦前)編」の西洋人、東洋人版です。出典となる事典ごとに生没年の記載があります。原綴が不明な場合はカナ索引で検索します。約65,000人が収録されています。
『外国人物レファレンス事典. 20世紀 第2期』(日外アソシエーツ 2011-2012 【GK2-J19~22】)
約57,000人が収録されています。 - 『CD現代日本人名録 : 物故者編. 1901-2000』
(日外アソシエーツ 2001 【YH231-1467】)
20世紀中に死亡した日本人約97,000人の人物情報を収録しています。姓名のヨミ、出身地等による検索も可能です。 - 『明治過去帳 : 物故人名辞典』
(新訂 東京美術 1988 【GB13-E19】)
明治時代の新聞、官報、各地の墓石の記載をもとに、明治時代の物故者の事跡を記しています。約21,000名が収録されています。
『大正過去帳 : 物故人名辞典』(東京美術 1973 【GB13-30】)
新聞報道をもとに、大正時代の物故者の事跡を記しています。姓名から調べる場合は目次の後にある索引で検索します。約4,000名が収録されています。 - 『人物物故大年表. 日本人編 1(古代-1945)』
(日外アソシエーツ 2005 【GK2-H15】)
古代~1945年に死亡した日本人や日本に帰化した人物、日本と関係の深い人物など、約55,000人を収録しています。本文は没年月日順になっており、巻末には人名索引があります。
『人物物故大年表. 日本人編 2(1946-2004)』(日外アソシエーツ 2006 【GK2-H16】)
1946年~2004年に死亡した日本人、日本に帰化した人物、日本と関係の深い人物など約56,000人を収録しています。本文は没年月日順になっており、巻末には人名索引があります。
著者が特定ジャンルの専門家の場合は、その分野の事典に記載されていることがあります。分野別の人名事典類は、政治・軍事・法律に関するものは議会官庁資料室、経済・社会・教育・自然科学に関するものは科学技術・経済情報室、歴史・宗教・芸術・文学・出版に関するものは人文総合情報室で開架しています。
3.新聞記事(訃報など)から調べる
訃報のほか、存命中の記事をもとに、著作権保護期間内であるかを判断できる場合があります。
3-1.新聞データベース
- ヨミダス歴史館(当館契約データベース:館内限定)
明治7(1874)年11月創刊以降の読売新聞の記事を検索できます。 - 聞蔵IIビジュアル(当館契約データベース:館内限定)
明治12(1879)年創刊以降の朝日新聞の記事を検索できます。 - 毎索(当館契約データベース:館内限定)
明治5(1872)年創刊以降の毎日新聞の記事を検索できます。
3-2.新聞記事索引
- 『朝日新聞人名総索引』1-5巻(日本図書センター 2004 【UP58-H1ほか】)
大正元(1912)年7月~平成4(1992)年12月の朝日新聞記事の人名索引です。
4.著作権について
著作権についての詳細は、文化庁のウェブサイトをご覧ください。
- 著作権
(文化庁)
(http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/)
当館の複写サービスにおける著作権に関わる注意事項については、下記ページをご参照ください。
- サービス概要 > 利用上のお願い・注意事項 > 著作権にかかわる注意事項