美術品の価格を調べる

美術品の取引価格を調べられる当館の所蔵資料やインターネット上の情報源を紹介します。美術市場全般の概要や動向についてはリサーチ・ナビ「美術市場について調べるには」を参照してください。

書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。

1. オークション価格を調べる

公開されている美術品の取引価格としてオークションでの落札価格があります。

オークションハウスの公開する落札結果

専門誌

  • 『月刊美術』(サン・アート 月刊 【Z11-717】)
    「オークション情報」に主要なオークションのおもな作品の落札価格、「オークションプレビュー」に落札予想価格が掲載されています。
  • 『にっけいあーと』『日経アート』(日経BP社 月刊 1988-1999 【Z11-1865】)
    国内外のオークション情報に関する記事が掲載されています。

記録集

  • にっけいあーと 編『アート・オークション・データブック』(日経BP社 1992-1994 【K251-E43】)
  • 『日経アート・オークション・データ』(日経BP社 2000-2007)
    主要なオークションおよび交換会での価格と作品図版を作者ごと(日本古美術は分野ごと、中国陶磁器は価格順)に掲載しています。
  • "Blouin art sales index"(LTB Gordonsart Annual 【Z62-B36】)
    1年間に取引された絵画や彫刻などの美術作品とその落札価格について、作家順に掲載しています。
  • "Dictionary of artists"(1st English ed Grund 2006 【K2-B21】)
    解説中に過去のオークションでの価格を記述しています。
  • "Art price annual & Falk's Art price index"(Artprice Annual 【Z62-A895】)※2002年版を以って終刊
    絵画、版画、ポスター、彫刻、写真など約59,000人の作者ごとにオークション結果を収録しています。
  • FindArtInfo.com外部サイト
    作者(姓名、生没年、国)、作品名から検索できます。
  • Getty Provenance Index Databases外部サイト
    "Sales Catalogs"に1650年から1945年に行われたオークションの記録を収録しています。キーワード、作者名、作品の種類などから検索できます。
  • 『美術商の百年 : 東京美術倶楽部百年史』(東京美術倶楽部 2006 【K251-H31】)
    1903(明治36)年から1943(昭和18)年までの東京・大阪・京都・名古屋・金沢の各美術倶楽部の入札売立会、1951(昭和26)年以降の主要な入札売立会について、作者・作品名・落札価格を収録しています。作者名索引、作品名索引があります。作品名の後に【図】とあれば図版も掲載しています。
  • 東美研究所 編『東京美術市場史』(東京美術倶楽部 1979 【K251-32】)
    1911(明治44)年から1977(昭和52)年までに東京美術倶楽部で行われた約850の入札会のうち、基準価格以上の約20,000件の落札値を収録しています。一部の作品は図版も掲載しています。作者、品目、高値作品、入札会名索引があります。

オークションカタログ

オークションカタログには落札予想価格が掲載されています。以下は当館で所蔵するオークションカタログの例です。

オークションカタログは国内の美術館図書室等で所蔵していることもあります。

なお、戦前期の売立目録には基本的に落札予想価格の記載がありません。詳しくは調べ方案内「売立目録を探す」を参照してください。

2. 評価額を調べる

美術関係の年鑑には、日本画・洋画・彫刻・工芸・書などの分野ごとに、作家の住所・所属・受賞歴と刊行当時の評価額(日本画・洋画なら一号あたり)を記載しています。これらはあくまで各誌の定めた基準に基づいて算定されたもので、実際の取引価格と異なる場合があります。
『美術年鑑』、『美術名典』は平安期以降の物故者も記載しており、人名索引があります。
『美術市場』は現代の作家の日本画・洋画のみの評価額を記載しており、物故者については記載していません。

明治~昭和戦前期にかけては書画家番付(美術番付)が多く発行されており、評価額の記載されたものもあります。

近世以前の美術品収集については以下の資料で概説されており、価格についても記述があります。

  • 東美研究所 編『東京美術市場史』(東京美術倶楽部 1979 【K251-32】)
    「東京美術市場の歩み 前史」(pp.17-32)

関連情報